心理カウンセラーの仕事内容と仕事の大変な5つのこと

言葉を介して、人を精神的にサポートする心理カウンセラー。

医学が発展した昨今では、精神病にかかった人達に対して薬物治療で対処療法を行う場合が多いです。しかし、人の心は複雑であり、様々な心の問題が絡み合うと、薬物療法などの対処療法では根本的な部分を治療することができないため、心理カウンセラーは重要な役割を担っております。

しかし、心理カウンセラーの仕事は、実際に大変なことも多く、心理カウンセラー自身が精神的に病んで、うつ病になってしまうことも少なくはありません。

そこで今回は、心理カウンセラーの仕事内容とその仕事の大変さについてまとめていきたいと思います。

・福祉業界に興味がある人

・心理カウンセラーの仕事が気になっている人

・心理カウンセラーを目指している人

このような方々は、ぜひ参考にしてみてください^^

それでは、最後までよろしくお願いします!

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心理カウンセラーの仕事内容は?

心理カウンセラーは、相談者(クライアント)に対して、言葉を介して、心理面のサポートを行います。

たとえば、子供を対象としたカウンセリングであれば、ひきこもり、不登校などをはじめとした心理的な問題を解決すべく支援を行います。

他にも、過食症、摂食障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、自律神経失調症、統合失調症、うつ病など、心理的な問題を抱えている人は多く、これらの病気の起因となっているものや背景は人それぞれです。

また、このような重い問題だけでなくとも、学校、職場、家庭などの場所での小さな悩みや不安はあり、その悩みを解決するための支援を行ったり、不安を取り除いたりすることも心理カウンセラーの役割となります。

「うつ病」や「メンタルヘルス」という言葉が日常的に使われるようになった現代では、心理カウンセラーは「医療」「教育」「産業」「福祉・公衆衛生」などの幅広い分野で活躍することができる仕事です。

教育の現場であれば、教育カウンセラーやスクールカウンセラーとして働き、企業で働くのであれば、産業カウンセラーやキャリアカウンセラーとして働きます。

そして、企業のストレスチェック義務化、これから迎えるであろう精神障害者雇用の義務化など、メンタルヘルスが叫ばれている現代では、心理カウンセラーとしての役割はますます大きくなってくると考えられます。

心理カウンセラーの大変な5つのこと

心理カウンセラーの仕事は、悩みや不安を抱えている人達を心理的にサポートすることで、人を助けることができるやりがいのある仕事です。

しかし、心理カウンセラーは、曖昧で複雑な人の心と触れ合っていかなければならないことから、心理カウンセラーならではの苦労や大変さがあります。

次は、その心理カウンセラーの大変なこと、辛い・きついことについてまとめていきます。

社会的地位が確立されていない!?

日本では、多くの心理カウンセラーの資格があるものの、国家資格となる資格はまだありません。心理カウンセラーの資格の国家資格化が進んでいるという話は聞きますが、現在では、資格取得に時間がかかる臨床心理士の資格でさえ、いまだ民間資格であります。

そして、心理カウンセラーの仕事をするにあたって特別に何か資格を持っていなければ、カウンセラーの仕事ができないというわけではなく、極端に言えば、「今日から私は心理カウンセラーです」と言ってしまえば、心理カウンセラーになることができます。

つまり、日本ではまだ、心理カウンセラーの社会的地位が確立されていないということです。

その一方で、ヨーロッパやアメリカではカウンセラー職の地位は確立されており、社会的にも尊敬される存在となっております。

社会的地位が確立されていないということは、周囲からの理解がされづらいということであり、心理カウンセラーの大変さでもあるといえます。

心理カウンセラーは不安定な職業!?

社会的地位が確立されていない心理カウンセラーは、まだ不安定な職業であるといえます。

心理カウンセラーの方の多くは、非常勤として働いており、複数の現場を掛け持ちしながら生計を立てている人も少なくはありません。

また、カウンセラーは勉強の日々であるため、忙しい合間をぬって勉強会や研修会へ参加して学んでいかなければならなく、それらの費用も軽視することができません。

もちろん、一部の実力あるカウンセラーは安定した収入を得ることができていますが、多くの心理カウンセラーは、収入に不安を感じながら生活をしているのが実情ではないでしょうか。

複雑な人の心と向き合っていかなければならない!?

心理カウンセラーの仕事は、曖昧で複雑な人の心と向き合っていかなければならない仕事です。

クライアントが抱えている悩みは様々であり、解決が比較的簡単な悩みもあれば、解決が難しい根深い悩みもあります。また、時には、自分には全く理解できない悩みや人の心と直面する時もあります。

そして、複雑な人の心と向き合い、クライアントが抱えている心の問題を解決するために必要となるのは、やはり、カウンセラーとしての専門知識人間性です。

なので、複雑な人の心を理解していくためには、常に勉強し学び続ける姿勢が大切といえるでしょう。

ゴールが見えづらい!?

クライアントが抱えている心の問題の解決を支援することが、心理カウンセラーの仕事ではありますが、一体何をもって問題を解決したといえるのでしょうか。

クライアントが元気になることでしょうか?

クライアントが一般的な日常生活に戻れることでしょうか?

クライアントの性格が変わることでしょうか?

たとえば、クライアントが職場の人間関係で悩んでいたとすると、思い切って転職させて環境を変えさせることが解決になるのでしょうか?それとも、対人関係を上手に築くための方法を教えて、実践させることが問題の解決なのでしょうか?

また、クライアントの「行動の変容」がカウンセリングのゴールとして設定されることがありますが、行動の変容にしても、どのように行動が変わればゴールと言えるのかはっきりしないこともあります。なぜなら、変わった結果の行動が正しいものか、間違っているのかということは、一概に決めることができないからです。

このように、カウンセリングというのはゴールがはっきりと設定しづらい面があります。

なので、カウンセラーはカウンセリングをするにあたって、自分自身の中ではっきりとカウンセリングの目的(ゴール)を設定しておくことが必要となります。

人の負の感情を取り込んでしまう可能性も!?

クライアントの中には、心に深い闇を抱えている方も多くおります。

心理カウンセラーの仕事は、その心の闇と対峙していかなければなりません。

日々の仕事で人のマイナスな感情や人の醜い部分を見ることが多いため、カウンセラー自身がその心の闇に取り込まれることがあります。

特に、心が弱い人、自分自身がブレやすい人は取り込まれやすく、「どうにかしてクライアントを救ってあげたい!」と強く思っている人や相手に深く共感し、クライアントと同じように心を痛めてしまう人など、心理カウンセラーに向いているように見える人もまた、クライアントの闇に取り込まれる可能性は多いにあります。

心理カウンセラーがうつ病になりやすい、メンタルをやられやすい仕事といわれるゆえんは、このようなことが原因の1つになっているのではないでしょうか。

まとめ

今回、心理カウンセラーの仕事内容と仕事の大変さについてまとめてきましたが、何かの参考になりましたでしょうか。

メンタルヘルスという言葉が日常的に使われるようになり、心理カウンセラーの認知度が高くなってきたものの、日本ではまだ、カウンセラーの仕事が安定しているとは言い難いです。

しかし、人を心理的に援助できる心理カウンセラーの仕事はやりがいも大きく、多くの喜びを感じれる仕事でもあります。

そして、未解な部分が多い人の心を扱う仕事でもあることから、日々学び続けていかなければならなく、その勉強に終わりはありません。これは辛いことのように聞こえるかもしれませんが、学べることに終わりがないということは、自己が成長し続けることができるとも考えれるのではないでしょうか。

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