寝つきが悪い人の中で、寝つきを改善するために寝酒で眠りを誘う方法を取っている人もおられるのではないでしょうか。
確かに、お酒を飲むと眠たくなると感じる人も多くおり、寝つきを改善するための良い方法のように思えます。
しかし、寝酒は本当に睡眠に良い影響を与えるのでしょうか?
本記事では、寝酒が睡眠に与える影響についてまとめていきたいと思います。
・不眠症に悩む方
・寝酒が習慣化している方
このような方々は、ぜひ参考にしてみてください^^
お酒で寝つきが良くなるのは本当!?
まず、寝酒によって寝つきが良くなるというのは本当です。
人は体温の低下とともに、眠たくなってくるメカニズムを持っております。そして、お酒に含まれるアルコールは人の体温を低下させる作用があるため、お酒を飲むと眠たくなります。
また、お酒を飲んでゆったりとした気持ちで眠れるというのも、アルコールの力が働いて、緊張がほぐれ、寝つきが良くなっているからです。
このように、「寝つきを良くする」という面だけ見ると寝酒は良さそうに思えますが、本当にそうなのでしょうか・・・
寝酒によって睡眠全体の質が下がる!?
睡眠には、浅い睡眠(レム睡眠)と深い睡眠(ノンレム睡眠)が90分周期で訪れると言われております。
お酒に含まれるアルコールは、体温の調節機能を麻痺させ、体や脳を休めるための深い睡眠(ノンレム睡眠)の質を下げてしまいます。
また、アルコールの成分は、摂取されてから3〜4時間で「アヒトアルデヒド」という毒素に分解されます。アルデヒドは心拍数を上げる作用があり、その結果として体温が上がり、脳が覚醒状態に向かってしまいます。脳が覚醒状態になると、夜中に目が覚めてしまったり、眠りが浅くなってしまいます。
それに加えて、アルコールには利尿作用もあるため、トイレに行く回数も増え、夜中に目覚める回数も増えます。
つまり、寝酒によって寝つきは良くなりますが、睡眠全体の質は低下します。
寝酒が睡眠に良くないと言われるのは、こういったことが理由なのです。
寝酒によって、アルコール依存症になる危険性も!
毎晩のように寝酒を続けると、アルコール依存症になってしまう可能性もあります。
今は少量のお酒を飲んで寝ている人も、段々と体がアルコールに慣れてきて、お酒の量も次第に増えていくこともあります。
そして、アルコール依存症になると、お酒を飲まないと眠れない体になってしまいます。
寝酒にあまりに依存してしまうと、いざ辞めようと思ってもうまくいきません。寝酒を止めたとしても不眠も何日か続きますし、アルコールを辞めることによって、1年以上睡眠の質が低下した状態が続くと指摘する人もいるとか。
ちょっとしか飲んでないから別に大丈夫!と思っている方も、今後のことを考えると、今のうちから寝酒を辞めた方が後々楽になるのではないでしょうか。
寝酒を卒業して、安眠を手に入れよう!
寝酒は睡眠全体の質を下げてしまうので、睡眠の質を高めるためには、寝酒は辞めた方が良いと言えます。
しかし、寝酒は辞めた方が良いと言われても、好きで寝酒をしているわけではありませんよね。
眠れなくて困っているから寝酒をしているのであって、お酒に頼らず眠れるのであれば、それに越したことはありません。
徐々に寝酒の量を減らしていくというのも、1つの方法ではありますが、他にも多くの寝つきを良くする方法があります。
以前の記事で寝つきを良くするための方法を紹介しましたので、お酒に頼らず寝つきを良くしたい方は、ぜひ参考にしてみてください^^
寝酒を卒業して、快眠・安眠を手に入れましょう!