体を動かすと、深く眠ることができるイメージはないでしょうか。
実際、運動をすることにより、寝つきが良くなったり、眠りが深くなったりと、睡眠の質が高くなると言われており、運動によって不眠が解消された、眠りが良くなったという人も少なくないでしょう。
確かに、運動は不眠の改善や睡眠の質の向上に役立ちますが、運動の仕方によっては、かえって寝つきが悪かったり、眠りが浅くなったりして、睡眠の妨げになることもあります。
そこで、本記事では睡眠に効果的な運動とNGな運動習慣をご紹介したいと思います。
目次
睡眠に効果的な運動は何?
まず、睡眠の質を高めるための運動の条件は、以下の3つになります。
1、体を疲れさせることができる
2、爽快感が得られる
3、自律神経機能が向上する
これから、上記条件を満たす運動には、何があるか見ていきましょう。
ウォーキング
「忙しくてなかなか運動ができない」「運動が苦手」という方はウォーキングがおすすめです。
ゆったりとした気分でできるウォーキングには、リラックス効果や自律神経のバランスを整える効果があります。
また、デスクワークなどで1日同じ姿勢でいる人は、血流の流れが悪く、疲れを感じやすいですが、ウォーキングには血流を良くする働きもあり、疲れの解消効果も期待できます。
ジョギング
夕方から夜にかけてジョギングをすることにより、程よく体を疲れさせることができ、眠りやすくなります。また、ジョギングにはリラックス効果やストレス解消効果もあるため、睡眠には効果的な運動です。
ただ、ダッシュや短距離走のような無酸素運動をしてしまうと全身の筋肉が緊張し、交感神経を強めてしまうので、逆に寝つきが悪くなる可能性があります。
リラックス効果を高めるためにも、ジョギングではゆっくりと走るようにして、体に負担をかけすぎないようにしましょう。
ヨガ
睡眠の質を高めるにあたって重要なことは、リラックスして眠るということです。
ヨガの深くゆっくりとした呼吸や体を伸び縮みさせるポーズで、体中に酸素が行き渡って血行が良くなり、心身ともにリラックスすることができます。
また、ヨガの瞑想で心を静めることにより、睡眠の質を高めることができるとも言われております。
ラジオ体操
以前、「大人のラジオ体操」が注目されておりましたが、ラジオ体操は不眠の改善や睡眠の質を高めるのにも効果的。
ラジオ体操は簡単にできるのはもちろん、全身を使った運動でもありますし、前後左右に均等に体を動かすので、体のバランスや姿勢を整えてくれます。
また、朝起きてラジオ体操をすることで、筋肉の凝りをほぐし、血流を促進させる効果もあるので、自律神経機能を整える効果も期待できます。
睡眠にNGな運動習慣
寝る直前の運動すること
仕事から帰ってから、夕食を終えて、眠る前に運動をしてしまうと体が興奮してなかなか寝つけなくなってしまいます。
つまり、寝る直前に運動するのは、睡眠には逆効果です。
運動は、夕方から夜(17時〜19時)にかけて行うようにするのが効果的です。
夜に激しい運動をすること
睡眠の質を高める条件に、「体を疲れさせることができる」と書きましたが、激しい運動は、交感神経を刺激して深い睡眠の妨げになってしまうことがあります。
単に疲れさせれば良いというわけでなく、適度な運動リラックスしながらで体を疲れさせることが大切です。
たまに運動すること
確かに、運動によって睡眠の質を高めることができますが、運動は”継続”してはじめて、睡眠への効果を発揮します。
ただ1回運動をしたからといって、その日の睡眠が多少良くなって、持続的に睡眠が改善されるわけではありません。
毎日安定した深い睡眠を得るためには、継続して運動を続ける方が良いでしょう。
まとめ
本記事では、睡眠に効果的な運動とNGな運動習慣を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
不眠の改善や睡眠の質を高めるためには、運動をする習慣は大切となります。
睡眠に効果的な運動は、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動やヨガが挙げられます。また、激しい運動や寝る直前の運動は避けた方がよく、安定して深い睡眠を得るには、運動を1日だけやれば良いというわけでなく、継続的に運動を行う必要があります。
不眠に悩んでいる方、睡眠の質を高めたい方は、気持ち良く運動をする習慣をつけて、熟睡できる日々を手に入れましょう!
次回は、睡眠に効果的な運動時間や運動の時間帯についてまとめますので、ぜひご覧ください^^