「意識しても手に力が入らない・・・」
「仕事中、手が小刻みに震える・・・」
自分の意識とは関係なく、手に力が入らなかったり、震えると不安を覚えますよね。
症状の原因は、日頃の疲れやストレスが溜まっているだけの可能性もありますが、場合によっては危険な身体的な病気、または精神病が隠されていることもありえます。
そこで、本記事では手に力が入らない、手が震える原因となる病気について調べたことをまとめます。
手に力が入らない、震える原因となる病気
まず始めに、手に力が入らない、震える症状が現れる病気をまとめます。
可能性のある身体的な病気 | 可能性のある精神的な病気 |
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・本態性振戦 ・パーキンソン病 ・脳梗塞 ・書痙(しょけい) ・低血糖症状 ・多発性硬化症 | ・うつ病 ・自律神経失調症 ・アルコール依存症 |
多発性硬化症やパーキンソン病、書痙などの病気は、手が震える症状は現れますが、手に力が入らない症状は現れにくいようです。
反対に、脳梗塞、うつ病、自律神経失調症手に力が入らない、手が震える、両方の症状が含まれることが多いです。
そこで、続いてそれらの病気について少し触れたいと思います。
脳梗塞
脳梗塞や脳出血などの脳卒中では、脳内の神経伝達がうまくいかず、手が震えたり、手に力が入らない症状が現れる場合があります。
片手、片足など、身体の片方部分だけに起こりやすく、症状がひどい時は身体全体の力が入らなく、倒れてしまうケースもあります。
また、手足の痺れが伴ったり、突然症状が現れて短時間で収まるのも特徴の1つとなります。
■脳梗塞の前兆となる症状
・片方の手足の痺れ
・めまい
・しゃべりにくくなる
・物がかすれて、二重に見える
・歩けない、立てない
・吐き気・嘔吐
・激しい眠気
うつ病
うつ病の症状の中には、手の震え、手に力が入らない症状も含まれます。
特にうつ病にかかっている時は、不安や緊張、ストレスを極度に感じやすくなっており、それが理由で症状が現れていると考えられます。
また、抗うつ剤などの薬の副作用が手の震えの原因になっている可能性もあるので、もし服用している場合は医師に相談してみるのも良いかもしれません。
うつ病では、「何もヤル気が起きず、体を動かす気力もない」「物事に興味が持てない」「虚無感、無力感」などの心の症状が伴います。
■うつ病で現れやすい症状
・何もかもヤル気が起きない
・身体を動かすのが億劫になる
・何事にも興味が持てない
・疲れを感じやすい
・倦怠感、虚無感、無力感
・集中力の低下、注意散漫
自律神経失調症
自律神経失調症は、手の震え、力が入らない症状が現れやすい病気の1つです。
自律神経失調症では、手を意識して動かそうとしても力が入らなかったり、自分の意識とは関係なく手が震えることがあります。
また、動悸や息苦しさ、予期不安、吐き気、めまいなどの症状も現れやすく、症状が深刻化すると日常生活にまで支障をきたす可能性のある病気です。
■自律神経失調症に伴いやすい症状
・耳鳴り
・めまい、吐き気
・倦怠感、疲労感
・動悸
・頻尿、残尿感
・頭痛、腰痛、肩こり、
・疲れ目
・喉が詰まった感じがする
他に考えられる原因は?
ここまで、手に力が入らない、震える原因となる病気についてまとめましたが、必ずしも病気が原因というわけではありません。
普段の生活で蓄積された疲れ、ストレスや日頃の生活習慣が症状の原因となっている場合もあり、食事、睡眠、運動などの普段の生活習慣を見直すことで症状が改善されることもあります。
最後に、病気以外に考えられる原因を挙げます。
■他に考えられる原因
・薬の副作用
・栄養不足
・筋肉の疲れ
・運動不足、日頃の姿勢
・睡眠不足
・一時的な緊張、不安などのストレス