片耳が聞こえにくくなる、耳鳴りが止まらない、ある日突然襲いかかってくる突発性難聴。
突発性難聴の完治する確率は約30%であると言われており、治療を施しても治らないケースも少なくありません。
ただ、突発性難聴は早期発見し、治療が早ければ早いほど、完治する可能性が高まります。
そこで、本記事では突発性難聴の治療方法、期間についてまとめたいと思います。
※以下の記事では、自身の突発性難聴の体験談を書いておりますので、何かの参考にしたい方は合わせてご覧ください。
突発性難聴の治療方法は?
薬物療法(ステロイド、循環改善剤の投与)
一般的な突発性難聴の治療法は薬物療法です。
飲み薬として主に使われるのがステロイド剤です。ステロイド剤は突発性難聴で低下した聴力が神経に定着してしまうのを防ぎます。
加えて、突発性難聴は明確な原因が判明しておりませんが、内耳の血流が阻害されていることが原因の1つとされており、血流が悪いことが原因だとわかっている場合は「循環改善剤」が投与されることもあります。
(私の場合は、治療を開始してからステロイドの効果が見られず、途中から内耳に効くビタミンが含まれる薬に変わりました。)
また、最近では多様な症状に効果が期待できる「代謝促進剤」が使われる場合もあるようです。
高気圧酸素療法
続いて、突発性難聴の治療法の1つに高気圧酸素療法というものがあります。
高気圧酸素療法は、カプセル型の個室に入って、酸素を十分に体に取り込ませることによって体の治癒力を高めるという治療法です。
実際、薬よりも効果が高いという報告もあるようですが、高気圧酸素療法は、毎日30分ずつ通院する必要があります。また、高気圧酸素療法で治療すれば必ず突発性難聴が治るというものでもありません。
私の場合は、治療が遅れてしまったことにより、完全に聴力が神経に定着して薬では全く効果が見られなかったため、医師も高気圧酸素療法を少しだけ勧める程度でした(おそらくあまり効果がないとのことでした。。)
神経ブロック
先ほど、内耳の血流が阻害されていることが突発性難聴の原因の1つとしてわかっていると書きましたが、血流を良くする方法は薬物療法だけでなく、神経ブロックという方法もあります。
神経ブロックというのは、星状神経節と呼ばれる交感神経の膨らみに麻酔注射を打って、内耳の血流改善を図る治療法です。
交感神経に麻酔を打って一時的に神経が弛緩させることによって、自己治癒力が高まるそうです(。
突発性難聴の治療期間は?
突発性難聴は、治療を開始する時期が早ければ早いほど、完治するまでの期間も短くなると言われております。
突発性難聴の治療期間は、一般的に1週間〜1ヶ月の間で行われ、その間は主に薬物療法が行われます。
薬物療法で効果が見られない、完治しない場合は、高気圧酸素療法や入院をして治療に専念するか、完治を断念するかのどちらかを選びます。
もし入院するとなると1ヶ月〜3ヶ月の時間を要し、もしその間で完治しない場合は、断念することとなります。
治療は早ければ早いほど、完治確率が高まる!
何度も言うようですが、突発性難聴は治療が早ければ早いほど、完治する確率が高まります。
実際、私は、治療が遅くなって完治できず、今でも聴力が下がったままですし、耳鳴りも一切止まっておりません。
もちろん、この耳鳴りとは残りの人生ずっと付き合っていかなければなりません。
そうはならないためにも、突発性難聴の可能性がある方は早めに治療してもらうことを全力でおすすめします。
そして、突発性難聴は突然と誰にでも起こりえることなので、今は突発性難聴でない人も日々、耳と体の変化はチェックしておきましょう!
→突発性難聴の前兆、原因、症状を知りたい方はこちらをご覧ください。