皆様は、大学教員の仕事に対してどういったイメージを持たれていますか?
「なんだか仕事が楽そう」
「自分の好きなことができそう」
「仕事のストレスが少なそう」
といったイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。
大学教員は、よくストレスが少ない職業として上げられますが、果たして本当にそうなのでしょうか。
確かに、大学教員は社会的信用も高く、働く日や時間は決められていないため、好きな分野の研究を自分の裁量で仕事ができたり、教授にもなると収入も高く、なにより自分の好きな分野の勉強・研究に没頭できるというのは、大学教員の大きなメリットではないかと思います。
その一方で、大学教員になるためには、多くの関門を潜り抜けなければならなく、教授になれるのも一握りの人たちであり、大学教員ならではの苦労や大変さ、辛いこともあります。
今回は、大学教員の大変なこと、辛いこと、そしてストレスに感じることについてまとめていきたいと思います。
大学教員に興味を持っている方、大学教員を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください^^
雑務・雑用作業が多いこと
大学の教員は学生の教育(講義)や研究をすることだけが仕事ではありません。
大学や教員の立場にもよりますが、大学教員は、講義や研究以外にも、委員会業務、会議、入学・卒業式の運営、オープンキャンパス、構内分掌、入試、広報など、様々な作業が振ってくることがあります。
特に若いうちは、色々な雑務や雑用作業を行わなければならないため、それに対して不満を持っている方もおられるのではないかと思います。
学生への対応
学生への対応は大学教員の大きな仕事の1つです。
研究室の学生、講義を受けている学生はもちろんのこと、時間関係なく来る学生や態度が大きい学生など、様々な学生への対応をしなければなりません。
研究をするための自分の時間が取りたいのに、学生対応で手がなかなかあかないというのは、大学教員にとってはストレスになるのではないでしょうか。(学生と接することが楽しいと思う人は別ですが)
教授になれるのは一握り
大学教員になるからには昇進したいと思っている方も多くおられるのではないでしょうか。
しかし、実際は、大学教員の中で教授になれる人は一握りの人達です。また、上の人達がつまっていてなかなか上にあがることができないという大学教員の方も多くおります。
そして、自分の好きな研究に没頭がしたい、でも今の立場では中々自分の時間が取れない、かといって昇進できる見込みもない・・・といった状況になることもあるのではないでしょうか。
研究成果が出るまでが長いこと
簡単に結論や結果が出る研究など存在しません。研究によっては、成果が出るまでに何十年かかかるものです(何十年やっても成果がでない研究もあります)。
大学教員の中には、長期的な研究にのめり込み、精神的に辛く感じ感じる人、ひどい場合は心が病んでしまう人もおります。
研究費
研究費は大学や研究室によってピンきりです。研究費がたくさん出るところもあれば、研究費がないところもあります。
研究費が出ないまたは、研究費が少ないところだと、足りない研究費は自己負担する場合があります。
そういった環境だと、研究の成果がなかなか上げられなかったり、研究費を調達するために企業への営業しにいくこともあり、自分の研究に没頭したい教員にとっては大変に感じることではないかと思います。
まとめ
今回は、大学教員の大変さ、辛いこと、そしてストレスに感じることについて見てきましたが、大学教員のイメージが何か変わりましたでしょうか。
社会的信用度が高い大学教員ではありますが、周りの人達から暇と見られ誤解されることも多々あります。
今回見てきたとおり、大学教員にも大変なことが多くあり、研究や研究以外の仕事に追われる多忙な日々を送られている方も多くおられます。
そして、大学教員に興味を持っている方、大学教員を目指している方は、ぜひ今回書いたことを頭の片隅にでも置いといていただければと思います^^
最後に、大学教員について「もっと知りたい!」という方は、以下の記事も参考にして、大学教員の仕事の理解を深めてみてはいかがでしょうか。