人と話すのが億劫になったり、めどくさく感じるのは、誰しも1度は感じたことがあることだと思いますが、ほとんどの人は一時的にそう感じるだけで、すぐに人と話したくなるのではないでしょうか。
しかし、長期的に人と話すのが億劫になったり、今まで人と話すのが好きだった人がめんどくさいと感じるようになると少し話が変わってきます。
周りから見ても少し心配になりますし、本人自身も自分の精神状態が不安になりますよね。そして、単なる人見知りという言葉だけでは済まされないでしょう。
果たして、人と話すのが億劫になったり、めんどくさいのはうつ病などのメンタル疾患に関係しているのでしょうか・・・?
人と話すのが億劫になるのは鬱の症状の1つ
うつの症状には、憂鬱感、倦怠感、無気力などの代表的な精神的な症状や耳鳴りや頭痛、肩こりなどの身体的な症状も含まれており、うつの症状といっても現れ方がは人によって様々です。
そして、うつの患者さんの中には人と話すのが億劫、めんどくさい症状を訴える人もいます。
この症状は、おそらく憂鬱感や倦怠感、無気力感の延長線上の症状と考えられます。特に、うつの時は頭の回転が鈍くなっていて、人の話が聞き取りにくくなっていたり、言葉に詰まりやすくなっているので、一層人と話すのが億劫に感じるのではないでしょうか。
もちろん、もともと人見知りであったり、人話すのが好きではなくてうつにかかった人も少なくないと思いますが、そういった方々は、以前感じていた億劫さや面倒さよりも度合いが強くなっていると考えられます。
ただし、人と話すのが億劫だからといって必ずしも鬱とは限らない
人と話すのが億劫になるのがうつの症状の1つとは言っても、億劫に感じるからといって必ずしも鬱とは言い切れません。
もしかすると、人の目を気にしすぎるあまり人と話すのが億劫になっていたり、実は昔から人と億劫に感じていたけど、最近、それが意識化されただけかもしれません。また、対人恐怖症、不安障害といった、うつ以外のメンタル疾患の可能性も捨てきれないでしょう。
つまり、人と話すのが億劫だからといって鬱だと判断するのは時期尚早で、他に鬱の症状が現れていないかチェックする必要があります。
おそらく、「人と話すのが億劫です」「私は鬱ですか?」と精神科医の先生に聞いてもはっきりは答えられないでしょうし、他の症状を聞かなければ診断もできないでしょう。
もし、他に気になる症状がある方や自分が鬱ではないか不安な方は、まずは他にも当てはまる症状がないかチェックしてから判断してみてはいかがでしょうか。
→鬱の症状について、詳しくはこちらの記事をご参考ください。