「寝たのに全然寝た気がしない・・・」
睡眠時間は十分なのに、眠りが浅くて、熟睡できない人は多くおられるのではないでしょうか。
眠りが浅いと、目覚めが悪く、日中にだるさや眠気を感じてしまいます。そして、集中力が下がったり、頭がボーっとしてしまったりと、1日のパフォーマンスが下がってしまいますよね。
眠りが浅いと感じる原因は、様々な原因が絡み合っている場合があり、人によってそれぞれです。
本記事では、眠りが浅い原因についてまとめていきたいと思います。
目次
「眠りが浅い」というのはどういった状態?
睡眠には、浅い睡眠(レム睡眠)と深い睡眠(ノンレム睡眠)があります。
レム睡眠は「脳は起きているけど、身体は寝ている状態」です。主に、記憶の整理、定着化などの働きがあり、レム睡眠中は脳が起きているため夢を見ることがあります。
一方で、ノンレム睡眠は成長ホルモンの分泌や免疫機能増加の役割があり、「脳を休めている状態」となります。
一般的に、90分周期でレム睡眠とノンレム睡眠が交互に訪れると言われておりますが、睡眠が浅い時は、ノンレム睡眠の量が少なく、脳が休まっていない状態です。
眠りが浅い原因
精神的なストレス
仕事や家庭内、人間関係など、精神的なストレスは人によって様々ではありますが、精神的なストレスは自律神経の乱れを起こし、睡眠を浅くしてしまいます。
寝ている間、精神的なストレスを緩和するために、記憶を整理して心のメンテナンスが行われます。記憶の整理はレム睡眠(浅い睡眠)を多く必要とするため、ノンレム睡眠(深い睡眠)の量が減ってしまい、全体的に睡眠が浅くなってしまいます。
カフェイン
カフェインには覚醒効果があります。カフェインの効果は摂取してから30分後に現れはじめ、5~7時間程、効果が持続するので、摂取しすぎると寝ている時も脳が覚醒状態となり、眠りが浅くなってしまいます。
また、カフェインには利尿作用もあるため、トイレに行きたくなって、夜中に目が覚めてしまうこともあります。
アルコール
お酒は寝つきは良くしますが、睡眠全体の質を低下させます。
アルコールが分解される時「アセトアルデヒド」という成分が分泌されますが、アルデヒドは、心拍数を上げる作用があり、体温が上がります。体温が上がると脳が覚醒状態に向かい、夜中に目が覚めやすくなったり、眠りが浅くなります。
特に、寝酒をする人は気をつける必要があります。
体温が冷えている、冷え性
体温が低下すると睡眠の質が落ち、熟睡感が得られづらくなります。
人は、上がった体温が下がるにつれて、眠たくなるメカニズムになっております。このことから寝る前はお風呂などでしっかりと体温を上げておく必要があります。しかし、体が冷えていると、体温が低いまま寝ることになるため、就寝後に体温が下げることができなくなり、眠りが浅くなってしまいます。
寝る前のスマホやパソコン
スマホやパソコンが発している「ブルーライト」は、強いエネルギーをもつ光であり、それを浴びると脳が活発的になります。
本来、就寝の間は「交感神経」よりも「副交感神経」が優位な状態ですが、寝る前にスマホやパソコンを見ると「交感神経」が刺激され、脳が興奮状態になってしまい、副交感神経との切り替えがスムーズに行われなくなります。
生活リズムの乱れ
夜遅くまで起きて、朝は昼か夕方に起きるといったような、生活リズムの乱れから眠りが浅くなる場合もあります。
平日・休日関わらず、決まった起床時間と就寝時間を守るようにすることで、体内のリズムが整えられます。「この時間に眠たくなる」「この時間になったら起きる」ということ体が覚えてくれるようになり、睡眠の質も高まります。
睡眠環境
睡眠環境が良くない場合にも、睡眠が浅くなってしまうことがあります。
室内温度・湿度はもちろんのこと、許容の範囲以上の物音が聞こえたり、テレビや電気をつけっぱなしで寝ていたり、ベッドや布団が体に合っていなかったりした場合でも、眠りが浅くなってしまいます。
睡眠環境は思っている以上に睡眠の質を左右しますので、環境を整える手間を惜しまないようにしましょう。
高齢化
男性・女性ともに、高齢になるにつれて睡眠が浅くなっていく傾向にあります。
昼間活発に過ごす人ほど、夜の眠りも深くなると言われており、高齢によって日中の活動量が減ってしまうと体力を消耗しない分、夜中に目が覚めやすくなったり、眠りが浅くなります。
また、高齢化に伴い、眠りを促す「メラトニン」という成分の分泌量が減ったり、基礎代謝が悪くなることも、眠りが浅くなる原因となります。
まとめ
ここまで、眠りが浅い原因についてまとめてきましたが、ピンときた原因はありましたでしょうか。
原因は人によって様々であり、複数の原因が絡み合って眠りが浅くなっている場合が多いです。眠りが浅いことは、日中の脳の働きに大きく影響し、1日のパフォーマンスの低下につながります。
しかし、眠りが浅いのは改善できることであり、諦める必要はありません。
次回は、眠りが浅い人のための対策や改善方法をご紹介しますので、ぜひご覧ください^^