ストレスや緊張感などのせいで、寝つきが悪かったり、眠りが浅くなったりして、睡眠の質が低下することはないでしょうか。
睡眠の質を高めるためには寝る前にリラックス状態を作ることが大切です。
リラックス状態を作る方法には、読書やストレッチなどの様々な方法がありますが、その中にリラックスできる音楽を聴くという方法もあります。
音楽を聴くことは睡眠に効果的ではありますが、音楽の選曲や聞き方によっては、睡眠の妨げになる場合があります。
そこで、本記事では寝る前の音楽の効果と注意点についてまとめます。
不眠症に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください^^
目次
音楽を聴くと睡眠に効果的って本当!?
音楽を聴くと安眠ができるって本当なのでしょうか?
「寝る前に音楽を聴くと眠りにつきやすい」と感じている人は少なくはないようですが、「音楽を聴きながら眠ると、睡眠の質が低下するのではないか?」と思う人も多くおられるかと思います。
まず、音楽が安眠につながる理由について説明します。
安眠を得るために必要なことの1つとして挙げられるのは、心身ともにリラックスした状態で眠るということです。
音楽を聴くことはそのリラックス状態を作る方法の1つです。最近では、様々なヒーリング音楽やリラクゼーション音楽、睡眠用BGMなどが出回っておりますが、そういった音楽を聴くことで心を落ち着かせリラックス状態にすることができます。
もう少し具体的に言うと、起きている時の脳波は主に周波数領域が38ヘルツ〜14ヘルツであるβ波と呼ばれる状態になっております。リラックスした状態の脳波は、周波数領域が14ヘルツ〜8ヘルツであるα波と呼ばれる状態になり、眠りをよくするためには、心身ともにリラックスさせ、脳波をα波に変える必要があります。
そして、リラクゼーション音楽や睡眠用BGMを聴くことで心身をリラックスさせ、脳波をα波の状態に変える効果があり、その結果睡眠の質が高まります。
実際、音楽は体のリズムや呼吸数、心拍数、脳波を同調させるということが実験で確かめられたらしく、音楽を聴くことで高齢者の35%が睡眠に改善効果が見られた研究結果もあるそうです。
それに加えて、音楽を聴くことにより、脳が活性化して記憶力などが高まるという研究結果もあるそうです。
寝る前に音楽を聴く時の注意点
寝ている最中は音楽を聴かないこと
寝る前に音楽を聴くことは睡眠に効果的とはいいましたが、音楽を付けたまま寝るのは逆に睡眠の質を低下させる可能性があります。
音楽が頭の中に流れている状態で寝ると、耳から入る音によって眠りが浅くなってしまう場合があります。
あくまで大切なのは、入眠までに音楽を聴いてリラックス状態を作ることです。
なので、タイマー機能などを使用して就寝するぐらいの時間に音楽を止めて睡眠中は音楽を聴かないようにしましょう。
イヤホン・ヘッドホンは使わないようにすること
大きな音を聴いたり、長時間音楽を聴いていると、聴力の感覚細胞が傷つけられてしまいます。そして、最近では、イヤホン・ヘッドホン難聴という人が増えてきているそうです。
そのため、イヤホンをつけたまま寝るのは危険であると言われており、スピーカーを使って音楽を聴く方が良いといえるでしょう。
ボリュームを調節すること
寝る前に音楽を聴く時は、ボリュームの調整が必要です。
音楽は睡眠に効果的とはいいましたが、あまりに大きなボリュームで音楽を流すと、神経が刺激され脳が興奮状態になってしまい、逆に眠れなくなってしまう可能性があります。
なので、少し聞こえる程度の音量の方が安眠には効果的です。
寝る30分〜1時間前から聴くようにすること
布団やベッドに入ってから音楽を聴き始めてもあまり効果がないので、寝る30〜1時間前から音楽を聴くようにすることも安眠を得るポイントの1つです。
30分〜1時間前に音楽を聴くことで、ちょうど耳に馴染んで気持ちが落ち着いてきた頃にベッドや布団に入ってスッと眠りにつくことができます。