精神障害者の入院、社会復帰のサポートを行う精神保健福祉士。
社会福祉士が、子供、大人、障害者など、すべての人を対象としているのに対し、精神保健福祉士は、統合失調症、アスペルガー症候群、自律神経失調症など、精神的な障害を抱えている人に特化して援助活動を行います。
精神障害者を対象としてことから、苦労や大変なことも様々ある一方で、精神保健福祉士にしかないやりがいや魅力もあります。また、仕事を通じて学べることも数多くあり、自己を成長させることができる仕事でもあります。
そこで、今回はその精神保健福祉士の仕事のやりがいと魅力についてまとめていきます。
・福祉業界に興味をもっている人
・精神保健福祉士の資格取得を目指している人
・人の役に立てる仕事をしたいと思っている人
このような方々は、ぜひ参考にしてみてください^^
目次
精神保健福祉士の魅力
様々な人の考えと人生経験を学べる!
精神保健福祉士の仕事では、様々なクライアント(患者さん)と接する機会があります。
クライアントの性格や症状、生活状況などは様々であり、そういった人達の話を聞き、相談に乗ることで、多くの人達の人生経験を学ぶことができます。
時には、「非常に重い話」や「聞きたくない話」を聞くこともあり、それが精神的な負担になってしまうこともあります。しかし、そういった話を聞くことにより、普通の交友関係では知りえないような人生経験を知ることもでき、自分の視点を広げることができます。
このように、精神保健福祉士はクライアントと一対一の関係で深い付き合いになることもあるので、業務を超えた人と人の付き合いを楽しむこともできるでしょう。
人の「心」について学べる!
精神保健福祉士は、精神障害者に対して援助活動を行うことから、人の「心」について多くのことが学べます。
「クライアントは何に対しストレスを感じているのか」「クライアントは、なぜ精神疾患にかかってしまったのか」「クライアントは今どういう気持ちでここにいるのか」など、人の気持ちや感情を察しながら援助活動を行い、仕事を通じて、人の「心」の奥深さを学ぶことができます。
複雑な人の「心」は簡単には理解できませんが、難しい人の「心」だからこそ、それを学ぶことへのやりがいを感じるのではないでしょうか。
クライアントから学べることもある!
精神保健福祉士は、援助活動を通じてクライアントから学びを得られることもあります。
例えば、クライアントに寄り添いながら、共に一歩ずつ歩んでいくことで、そこから人の生きる強さを学ぶことができます。クライアントと一緒に考え、悩んでいくことで、クライアントだけでなく、自分自信も成長していくことができます。また、懸命に前に進もうとしているクライアントの姿に胸を打たれ、元気をもらえることも。
クライアントと共に苦しみを分かち合い、そこから得られる学びや喜びは、精神保健福祉士の大きな魅力といえるでしょう。
精神保健福祉士のやりがい
援助の仕方は人それぞれ!
精神保健福祉士は、様々な性格や症状を持っている人を相手にします。
そのため、それぞれの人に応じた援助をしていかなければならなく、援助の仕方は人それぞれです。
特に、困難な状況の人に対する援助活動では、厳しい状況に直面することもあります。そういった中、色々と悩み考えながら援助活動を行い、最終的にクライアントが自立し、よりよい生活を送ることができた時は、大きな充実感と達成感を感じることができます。
たとえどんな人が相手でも、それぞれの人に応じた対応や援助活動を自分の力で成し遂げることができるのは、大きなやりがいへとつながります。
患者さんの笑顔が心の支えに!
精神保健福祉士の心の支えは、やはり、クライアントの笑顔やクライアントからの感謝の言葉ではないでしょうか。
例えば、相談をし始めた時は笑顔が全く見れなかった人が、だんだんと笑顔を見せるようになってくると嬉しくなります。また、相談後に「ありがとうございました」「お世話になりました」といったような感謝の一言をかけてもらい、やりがいを感じる人も多くいると思います。
クライアントの笑顔や感謝の言葉というのは、精神保健福祉士にとって日々の業務の励みとなり、大きなやりがいになるといえるでしょう。
まとめ
今回は、精神保健福祉士のやりがいと魅力についてまとめましたが、いかがだったでしょうか。
精神保健福祉士の仕事は、複雑な人の「心」を扱う仕事であることから、苦労や大変なことも多く、困難な状況に直面することも多くあります。
しかし、クライアントの笑顔が励みとなったり、クライアントの変化が喜びになったりして、人と深く向き合える精神保健福祉士だからこそのやりがいや魅力も多くあります。そして、困難な状況を乗り越えるためには、仕事に対する思いを大切にしながら、日々の業務に取り組んでいくことが必要であるといえるでしょう。
最後に、精神保健福祉士の仕事について「もっと知りたい!」という人は、仕事の理解を深めるために、以下の記事もぜひ参考にしてみてください^^