何となく中学校教師が大変そうなイメージを持ってはいるが、具体的にどういったことが大変なのかわからないといった方は多くおられるのではないでしょうか。
小中高の中でも、大変なことが多いと言われる中学校教師。先生の中には、あまりのストレスで仕事を休職する、辞める人も少なくはありません。
多くの中学校教師の方が大変に感じること、辛いこと、そしてストレスに感じることは、一体どういったことなのでしょうか・・・。
思春期の生徒を相手にしなければならない
小学校、高校と違うところの1つとして、中学校には思春期の生徒が多いということです。
思春期は、多感な時期でもあるので、自然と生徒のトラブルが増えます。
例えば、生徒は先生に反抗をしたり、口ごたえしたり、生徒同士で喧嘩をしたり、中には先生に暴力を振るう生徒もおります。
暴力行為に関しては、文部科学省発表データによると、中学校の学校内暴力の発生件数は、小学校の約5倍、高校の約4倍です。
そして、問題行動が多い思春期の生徒を相手にして、メンタルにダメージを負い、精神的ストレスを抱えている先生は少なくありません。
部活動の指導
小学校教師にはない仕事の1つとして、部活動の指導があります。
部活動は平日だけでなく土日にも行われることが多いため、平日の仕事で疲れが溜まっているのに土日も休む暇がない・・・といった状況になります。
また、部活動の手当てはほとんど出ず、ほぼボランティア化している業務の1つです。
ただでさえ忙しすぎるのに、部活動の指導までやらなければいけないことに不満を持っている、ストレスを感じている先生も多くおります。
長時間労働
中学校教師は、とにかく拘束時間が長いです。
よく教師は授業をしているだけで全然忙しくないといった仕事のイメージをお持ちの方がおりますが、そんなことは一切ありません。
授業は、仕事内容の2~3割程度で、他にも、授業準備、授業評価、学校行事の企画・運営、部活動の指導、保護者への対応、その他事務作業など、授業以外にもあらゆる仕事があり、中学校教師の残業時間が100時間以上というのも珍しい話ではありません。
それに加え、残業代が支給されないため、教師の肉体的、精神的ストレスは大きいものとなっております。
保護者への対応
中学校は、問題のある生徒が多いこともさることながら、中学校教師は問題のある保護者にも対応しなければなりません。問題のある保護者というのは、社会問題にもなったモンスターペアレントです。
理不尽な要求をしてくるモンスターペアレントではありますが、今は先生と保護者の力関係が保護者の方が強いため、たとえどんな理不尽な要求をされても耐えなければならないことが多々あります。
ただでさえ、様々な保護者への要求に応じていかなければならないのに、そこでモンスターペアレントへの対応が入るとなると精神的に重くのしかかることになります。
そういったことから、保護者への対応で思い悩む中学校教師は少なくはありません。
理想と現実のギャップ
中学校教師になった方の中で、新人の頃、教育に対する熱意、高い志を持っていて、明るい未来を想像していた人も多いのではないでしょうか。
しかし、現実の教育現場、中学校教師の仕事の大変さを痛感して、今では新人の頃の熱意を忘れて日々の仕事に追われている方も少なくはないと思います。
そして、自分の中での理想の教師像、理想とする教育を心に強く持っているのに、日々の業務でなかなかその理想に近づくことができない・・・といったように理想と現実のギャップで思い悩んでいる方もおられるのではないでしょうか。
まとめ
今回、中学校教師の大変なこと、辛いこと、キツイことについて考えてきましたが、いかがだったでしょうか。
中学校教師というのは、肉体的ストレスもさることながら、精神的ストレスを抱えやすい職業でもあります。
しかし、個人的な見解としては、今回取り上げたの仕事の大変なこと、辛いことなどを踏まえた上でなお、理想の教育を追い求め、教師を目指す方こそ、本物の教師になれるのではないかと思います。
そして、中学校教師を目指している方、中学校教師に興味を持っている方は、これからも中学校教師への熱い思いを捨てず、これからもぜひ頑張ってください!
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