子供と接することが好き、子供に勉強に教えることが好きという理由で小学校の先生に憧れている方も多いのではないでしょうか。
実際、小学校教師は子供の成長を見ることができるうれしさ、子供を教えることのやりがいや楽しさがあります。
しかし、その一方で大変なことやきついことも少なくはなく、小学校の教師になったはいいものの、体調を崩して休職する方、心を病んで辞める方も少なくはありません。
本記事では、そんな小学校教師の大変なこと、キツイこと、辛いこと、そしてストレスに感じることをまとめてご紹介します。
また、小学校教師以外にも、中学校教師、高校教師に興味がある方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
小学校教師の5つの大変なこと、キツイこと
小学校教師の仕事は、子供達と楽しく授業をしたり、純粋な子供達と楽しく戯れたりと、ストレスが少ない仕事のイメージをお持ちの方もおられるかもしれません。
しかし、実は私達が見えない部分、想像外のところで小学校教師の大変さやキツイことがあり、様々な悩みを持っている先生も少なくはありません。
一体、小学校教師の大変なこと、キツイこととはどういったことなのでしょうか・・・
給料と仕事量、仕事内容が釣り合っていないこと
まず、小学校教師の大変なところは、仕事量、仕事内容の割りに収入が少ないことです。
一般的な企業であれば、ブラック企業でない限り残業をすれば残業代が出ますが、小学校では残業代がつきません。
教師の時間外労働というのは、プライベートとの切り分けが難しいため、最初から本給に時間外労働分を上乗せして支給されます。
そういった中、会議などで遅くなって仕事を持ち帰り、夜遅くまで仕事をすることもあります。また、朝早く出勤して仕事をしたりすることも少なくはありません。
中には、100時間以上残業している人も先生もおり、そういった環境に不満やストレスを感じて辞めていく教師も中にはおります。
生徒との関係
小学校教師は、ただ子供に勉強を教えることだけが仕事ではありません。子供に勉強に教えるにしても、生徒との信頼関係を築かなければ成り立ちません。
小学校教師は、1学級で30~40人ほどの生徒を受け持ち、色々な生徒を相手にしなければなりません。言うことを聞く良い生徒もいれば、言うことを全く聞かない手のかかる生徒もおります。
また、生徒と信頼関係を築くために、先生から歩みよろうと必死に努力しても、生徒が全く心を開いてくれない、生徒が何を考えているかわからなくなるということも少なくはありません。
学習指導
小学校教師は基本的に全教科教えなければなりません。
それぞれの授業の予習をしなければならないことはもちろんのこと、理科、家庭科、図工などは、授業で使うものを前もって準備する必要があり、仕事終わりに買い物に行かなければならなかったり、毎日宿題がある教科では、下校時間までに生徒全員の宿題を丸付けしなければなりません。
また、生徒一人一人の学習レベルが全員同じということはありえず、全員が理解できる授業をするように考え、準備しなければならないことも大変なことの1つです。
保護者の対応
理不尽な要求ばかりしてくるモンスターペアレント。
たとえば、「義務教育だから給食費は国が面倒を見ろと言って給食費を支払わない」「自分の子供が学園祭で主役じゃないと、劇に出させない」「保育園は送迎バスがあるのに小学校にはないなんておかしい、朝迎えに来い」といった明らかにおかしな要求を突きつけてきます。
そういった中、最近は、教師と保護者の力関係において、保護者の方が強くなっていることから、たとえ保護者からどんな理不尽な要求を言われたとしても教師は耐えなければなりません。
こうしたモンスターペアレントの要求に頭を悩ましながらも、他の親への対応もしなければならなく、保護者への対応に精神的ストレスを感じている人も少なくはありません。
学級崩壊
全国的に増えてきていると言われている学級崩壊。
授業中の私語をする生徒、勝手に席を離れて歩き回る生徒、スマホゲームをする生徒、中には教室から出て行く生徒など、こういった生徒ばかりがいる学級では授業もまともにできません。
また、最近では、学級崩壊までとはいかないけれど、学級崩壊寸前というクラスも珍しくはありません。
学級崩壊、学級崩壊寸前の状態で思い悩む先生、中には精神的に大きなストレスを抱え、うつ状態になる先生もいるだとか・・・。
まとめ
今回は、小学校教師の大変なこと、キツイことについて考えてきましたが、いかがだったでしょうか。
小学校教師に興味を持っている方、小学校教師を目指している方にとっては、あまりうれしくない情報だったかもしれません。
しかし、始めにも言いましたが、大変なこと、辛いことだけではなく、小学校教師はやりがいを感じること、楽しいことが多くあります。
もし、この記事を見て小学校教師に疑念を抱いた方は、本当に自分は小学校教師になりたいのか?と一度自分を振り返ってみてはいかがでしょうか。
また、小学校教師についてもっと知りたい!という方は、以下の記事も参考にして、小学校教師の仕事の理解を深めてみてはいかがでしょうか。
→教師職全体の実情を知りたい方はこちらをご参考下さい。