3Kの仕事と言われる介護士の仕事。
これから迎える超高齢化社会に向けて、介護士の社会的需要が高まっている一方で、離職率の高い職業でもあることから、常に人手不足の施設もめずらしくありません。そのことから、介護士の中にはハードな肉体労働で体を壊してしまい仕事を離れてしまう方も少なくありません。
また、肉体的にきついこともさることながら、介護士はうつ病にかかりやすい職業の上位にも位置しており、精神的にも辛い職業でもあります。
身体的・精神的にも辛いと言われる介護士ですが、その実態とは一体どういったものなのでしょうか・・・。
今回は介護士の大変さ、きつい・辛いこと、そしてストレスに感じることについてまとめていきたいと思います。
・介護士の仕事に興味を持っている
・福祉業界の仕事に興味を持っている
・介護士を目指して勉強をしている
こういった方々は、ぜひ参考にしてみてください^^
仕事内容と給料が見合っていない
介護士は、給与面、待遇面にあまり恵まれておりません。
介護士は、高齢者や身体・精神に障害がある方々など、困難を抱える人に対して、生活援助、身体介護を行います。
具体的には、利用者の排泄、入浴、食事の介護、衣類の着脱、歩行補助、身の回りの整理整頓、リクリエーションの開催、家族に対して介護の相談、指導、助言などを行います。
このように、介護士の仕事は決して楽なものではなく、体を酷使して働いている方が多くいる中、介護士は給料があまり高くありません。
そして、仕事内容と給料が見合っていないことは、介護士の離職率を高めている大きな理由の1つであると考えられます。
不規則な勤務体制
特別養護老人ホーム、ケアハウス・グループホームなど、介護現場によっては、24時間の介護が必要なところもあります。
そういったところでは、早朝勤務、夜勤、日勤を交代制で回します。夜勤では、仮眠を取れる場合もありますが、ゆっくり眠れるわけではありません。また、休日出勤があるところも多く、そうなってくると体を休める暇がほとんどありません。
このような不規則な勤務体制で身体的・精神的に疲弊しきっている介護士の方は少なくはないでしょう。
利用者との関係
利用者の中には様々な人がおります。
良い利用者もいれば、セクハラや暴力を振るってくるような利用者もおります。また、認知症の方の中では、トイレを間違えて、クローゼットに排泄する人もおるだとか・・・。
そういった人達に精神的ストレスを感じながら仕事をしている人も少なくはなく、様々な利用者とうまく接していくことは、介護士の大変なところの1つであります。
利用者の死と向き合わなければならないこと
老人ホームなどでは、最期が近づいてきた時でも、そのまま施設を利用することができます。そのため、介護士は、利用者の死とも向き合わなければならない場面も少なからずあります。
利用者の最期が近くなってくると、介護職員全体で、死を意識したケアやサポートが必要となってきます。そして、介護職員は精一杯お世話をしてきた利用者が最期を迎える姿をしっかりと見届けなければなりません。
新人の介護士や人の死をあまり経験したことがないスタッフにとって、利用者の死というのは大きな意味を持つことになります。
人が死ぬとはどういうことか・・・利用者にとって幸せの最期だったのか・・・もっと何かできることはなかったのか・・・といったように色々と考えさせられることもあるでしょう。
そして、利用者の死が、知らず知らずのうちに自分自身の精神的ストレスになっていることもあります。
まとめ
今回は、介護士の大変さ、きつい・辛いこと、そしてストレスに感じることについてまとめましたが、いかがだったでしょうか。
介護職が、離職率が高い職業、うつ病にかかりやすい職業である理由が少しは理解できたのではないでしょうか。
介護士は身体的に辛いことはもちろんのこと、精神的にも辛い仕事でもありますが、辛い仕事であるがゆえに、学べることも多く、自己成長ができる仕事でもあるといえます。
そして、介護士は、高齢化社会である日本において、社会的な需要も高く、将来性ある職業といえるのではないでしょうか。
次回は、介護士ともつながりが深いケアマネージャーの大変さ、辛いことについてまとめていきたいと思いますので、ぜひご覧ください^^