別にトイレに行きたくなった訳でもなく、突然、ハッと夜中に目が覚めてしまうことはないでしょうか。
夜中に何度も目が覚めて目が覚めてしまうことを「中途覚醒」といいますが、中途覚醒は普通の人でも起きる症状であり、頻繁に起こらなければ心配しすぎることもありません。
しかし、中途覚醒の頻度があまりに多く、睡眠の質が大幅に低下して日常生活にまで支障をきたしている場合は、もしかすると「うつ病」の疑いも少なからずあります。
そこで、本記事ではうつ病と中途覚醒の関係とその原因と対処法についてまとめていきたいと思います。
中途覚醒はうつ病と関係あるの?
不眠症は、副交感神経の機能が低下する自律神経失調症やうつ病の症状には多い症状と言われております。
不眠症には、寝付くことが難しくなる入眠困難や朝早く起きてしまう早朝覚醒、そして夜中の中途半端な時間に起きてしまう中途覚醒があります。
うつ病で不眠症の症状が現れる人は、入眠困難だけ当てはまる人もいれば、入眠困難と中途覚醒が当てはまる人もいれば、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒の3つとも当てはまる人もおります。
また、うつ病と不眠症が同時に現れる人、うつ病の後に不眠症が現れる人、不眠症の後にうつ病が現れる人など、症状の現れ方も人によってそれぞれであるようです。
これらのことから見ても、うつ病と不眠症の中途覚醒には関係性があると考えられます。
そして、うつ病の原因と中途覚醒の原因がそれぞれ絡み合っていることも多く、中途覚醒の原因を探ることは大切です。
中途覚醒に悩んでいる方の中で、原因がよくわからないという方は、以下の記事を参考にしてみてください。
中途覚醒は薬に頼らなくても治せる!?
中途覚醒は、必ずしも薬物治療でなければ治らないというわけではありません。また、人によっては「薬に頼るのは嫌だ!」という方もおられるのではないでしょうか。
中途覚醒の原因は、生活習慣の乱れ、精神的なストレス、老化、過労など、人によって様々であり、それぞれの人に応じた薬以外の対策を講じることで改善することも可能です。
そして、薬に頼らないのであれば、中途覚醒の原因を探ると同時に、その対策を考える必要があります。薬に頼らない中途覚醒の対策法については、以下の記事をぜひ参考にしてみてください。
中途覚醒があまりにヒドイ場合は診察の検討も!
あらゆる対策を試してみても、中途覚醒が改善されず、十分な睡眠が取れなくて頭がぼーっとしたり、集中が全くできなかったりと、日常生活にまで支障をきたしている方は、病院の診察を検討するのも良いかと思います。
もしかすると、うつ病が進行していて、それに伴って不眠症の症状も強まっている可能性があります。
初めからメンタルクリニックなどの心療内科で診察してもらうのも良いですが、睡眠障害を専門としているクリニックに足を運んでみるのも1つの手です。
睡眠障害を専門としている医師であれば、うつ病と不眠の関係も知っておりますので、そこで心療内科の受診を相談してみるのも良いかもしれません。