友人や家族、同僚、部下など、身の回りにいるうつ病の人が旅行は行ける姿を見ると「本当に鬱なの?」と疑いたくなってしまいますよね。
特に、会社を休んでる部下の場合だと「単に会社を休んで遊びたいだけでは?」と上司の人は思ってしまうのではないでしょうか。
果たして、うつ病なのに旅行は行ける人は鬱ではないのでしょうか。ただ単に遊びたいだけなのでしょうか?
うつ病だからといって旅行に行けないわけではない!
一般的にうつ病と聞くと、「体がだるくて外に一歩も出られない」「真面目な人がなりやすい」「憂鬱な気持ち」「眠れない」といったことを思い浮かべるのではないでしょうか。
確かに、うつ病の症状の中には、憂鬱感、倦怠感、無関心・無興味、不眠といった症状がよく現れると言われてます。
「憂鬱、気だるさがあるなら旅行に行けるはずがない」「何も興味がなければ旅行に行く気が起きるはずがない」と思ってしまいますよね。
そんな相手が
ただ、「うつ病=旅行に行けない」と考えるのは少し短絡的かもしれません。
というのも、うつ病の治療が進み、回復に向かえば旅行にも行けるようになってきますし、人によっては新型鬱で、会社には行けないけど旅行は行ける状態の可能性もあります。
うつ病といっても回復してくれば旅行に行く元気も出てくる!
うつ病といっても絶対に治らない病気ではなく、体調が回復してくれば外に出れるようになりますし、人と会うこともできるようになります。そして、順調に回復に向かえば旅行にも行けるようになるでしょう。
転地療法という言葉があるように、旅行は新しい環境に身を置くことによって体と心を休める方法でもあり、医師が治療の一環として旅行に行くことを提案することもあるようです。
逆に、うつ病の症状が強ければ旅行どころか、外に一歩も出られない、何をするにも億劫になって誰とも会わなくなったり、日常生活にも支障をきたすでしょう。
言い換えると、旅行に行けるかどうかは、回復してるかどうかのバロメータにもなるということです。
なので「うつ病なら旅行に行けるはずがない」と考えるよりも、どちらかというと「旅行に行けるぐらい元気になってきた」「うつ病が治りかけている」と考える方が自然でしょう。
「出社はNG、旅行や趣味はOK」の新型うつ
うつ病は大きく2つの種類があると言われています。
1つ目は「従来型鬱」と呼ばれるものです。この従来型鬱は生真面目な人であったり、完璧主義の人が発症しやすく、無関心・無興味、食欲不振、不眠といった症状で、自分が病気だと認めない傾向にあると言われてます。おそらく、あなたがイメージしてる鬱はこの従来型鬱だと思います。
2つ目は「新型鬱」と呼ばれるものです。新型鬱は、自己中心的な人であったり、責任を相手に押し付ける人が発症しやすく、朝起きられない、過食気味といった症状で、自らうつ病だと言う傾向にあると言われてます。
そして、新型鬱では会社に行ってる時は憂鬱感や倦怠感などの症状が現れるけど、プライベートな時間になると趣味を楽しみ、旅行に行く人も少なくないようです。
もし、あなたの身の回りにいるうつ病の人が、この新型鬱だとすれば旅行に行けるのも自然なことで、これを単なる甘えと取るか否かはあなたの考え方次第と言えるでしょう。