臨床心理士の大変さ、ストレスになること | カウンセラーはうつになりやすい!?

臨床心理士は、心理に関する国家資格がない日本では、数ある心理系の民間資格の中でも、最も権威がある資格と言われおります。

主な仕事の場として、教育、病院、産業、保健分野などがあり、それぞれの場で心の問題を抱えた依頼者(クライアント)に対して、様々な心理的な技法、療法を用いて問題解決のサポートをしていく仕事です。

不安定な社会、企業のストレスチェックの義務化、メンタルヘルスという言葉も広まりつつある現在では、心の問題を抱える人も少なくなく、臨床心理士は社会的なニーズの高い職業でもあります。

仕事では、クライアントと共に問題の解決にあたり、クライアントが良い方向への変化、行動が変容することは、臨床心理士にとっては大きな喜び、やりがいになります。

その一方で、社会的にニーズが高くなっている職業でありながら、常勤の仕事が少ないため、非常勤として様々な職場を掛け持ちして働く方も多くおり、臨床心理士の様々な苦労や大変さ、辛いこともあります。臨床心理士の中には、精神的なストレスから自分自身もうつ病になってしまう方も少なからずおります。

そこで今回は、臨床心理士の仕事の大変さ、辛いこと、ストレスに感じることについてまとめていきたいと思います。

臨床心理士の資格へ向けて勉強をしている方、臨床心理士に興味を持っている方などは、ぜひ参考にしてみてください^^

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臨床心理士の大変、辛い4つのこと

臨床心理士は、心、精神という実態のない曖昧かつ、複雑な人の心を扱う仕事でもあることから、様々な大変なことがあります。

その大変さから、自分自身もうつ病などの精神的な病にかかる人も少なからずおります。

さて、臨床心理士の大変なこと、辛いこととは一体どういったものなのでしょうか・・・

雇用の不安定さ

まず、臨床心理士の大変なところは、雇用が安定していないことです。

臨床心理士多くは、非常勤として働いており、それだけでは生活が苦しいため、複数の職場を掛け持ちする人も少なくはありません。

また、個人開業をしている臨床心理士の中には、そういった人でもクライアントがいなくなったら生活ができなくなるという不安と戦いながら生活している人もおります。

そして、臨床心理士の年収は200万の人もいれば、働き先、個人開業によっては1000万円の人もおり、収入が安定しているとは言い難いです。

社会的にニーズが高まっている職業でもある臨床心理士ではある一方で、雇用が安定していないという実情があり、このことから臨床心理士の大変さが垣間見えます。

相手の負の感情を受け止めなければならない

クライアントは、心に問題を抱えた人たちです。

その問題の中には、浅い問題もあれば深い問題もあります。そして、クライアントは周りの人には相談できず訪問してきているため、時には、我を忘れて感情をぶつけられることも多々あります。その時、人間の嫌な部分、汚い面も見えることもあり、臨床心理士は人が持つネガティブな部分を受け止めなければなりません。

そこで注意しなければならないことは、ぶつけられた感情や嫌な面を取り込みすぎて自分自身の心も乱れてしまう恐れがあるということです。

臨床心理士やカウンセラーの人たちは、よくうつ病になりやすいと言われていますが、臨床心理士はこういったような心の問題を抱えた人達と接し続けなければならないことがうつ病になりやすい原因の1つにあるのではないでしょうか。

人の命にも関わるプレッシャー

クライアントの心の問題が深くなればなるほど、その人は危険な状態でもあると言えます。

心に大きな問題を抱えている人の中には、自傷行為を繰り返す人を相手にすることもあり、臨床心理士は人の命にも関わる仕事でもあると言えます。

人の命に関わるということは、それだけ精神的負荷、ストレスもあり、人によっては大きなプレッシャーになることもあります。

このプレッシャーは臨床心理士の大きな大変なところでもあり、ただ単に「人の相談に乗ることが好き」「人の話を聞くことが得意」というだけでは、精神的にもたない可能性があることを意味しています。

勉強をし続けること

臨床心理士というのは、曖昧かつ複雑な人の心を扱う仕事であることから、学び続ける姿勢が必要となります。

そのためには、高度な専門書などで知識を深めたり、研修会、勉強会、学会などにも参加して自己研磨し続けていく日々となります。

そして、そうしていかなければ、未だはっきりと体系化されていない人の心・精神を理解していくことは難しいのではないかと思います。

雇用が不安定である中、どれだけ勉強を続けられるかが、臨床心理士としてやっていくための大きなポイントとなります。

まとめ

今回は、臨床心理士の大変さ、辛いことについて考えてきましたが、いかがだったでしょうか。

繰り返しになりますが、臨床心理士は、曖昧で複雑な人の心を扱うことから、自分自身も精神的にダメージを負う人もおります。

そういった中、どれだけ相手の汚い部分、嫌な部分をぶつけられたとしても、自分自身の心を安定を保たれるか、クライアントをサポートするために学び続ける姿勢を保てるかということが臨床心理士にとっては大切となります。

そういったことを踏まえた上で、臨床心理士の資格取得を目指している方、臨床心理士に興味を持っている方は、これからも勉強に励んでいただければと思います^^

そして、臨床心理士のについて「もっと知りたい!」という方は、以下の記事も参考にして、臨床心理士の仕事の理解を深めてみてはいかがでしょうか。

人の心に寄り添い、援助をする臨床心理士。 メンタルヘルスという言葉が日常でも使われるようになっている現代では、心の問題を抱えている人も...
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