適度な運動をすることによって病気の予防ができたり、睡眠の質を改善することができたり、運動は私たちの健康をサポートしてくれます。
そして、実はその運動には食欲を増進させて、食欲不振にも効果的だということをご存知でしょうか。
そこで、本記事では運動がもたらす食欲増進効果や運動不足が食欲不振につながる理由についてまとめたいと思います。
定期的に運動することで食欲増進!?
一般的に定期的に運動することで食欲が増進すると言われております。
たとえば、運動によって400カロリー消費したとすると、身体が消費した分のエネルギーを食事で補おうとします。
実際、12ヶ月間、定期的に運動をさせた結果、食欲増進を促進させる「グレリン」というホルモンが増加するという研究成果もあるようです。
ここでキーポイントとなるのが、「定期的に」運動するという点です。
人によって差はありますが、習慣的に運動する人ほど身体がエネルギーを補充しようと食欲が増すようです。
そして、これは逆にいえば運動不足が食欲不振につながる理由にもなるということです。
運動不足が食欲不振の引き金に・・・
運動をすると体が消費したエネルギーを食事で補うよう働きますが、これは運動不足が食欲不振の引き金になる可能性を示唆しています。
そもそも活動量が減れば、エネルギーを補充する必要もありませんし、自然と食欲もわかなくなってしまいます。
1日中、体を動かさずにゴロゴロしていると食欲がなくなるというのは、当たり前といえば当たり前のことですね。
ただ、激しい運動だと食欲が低下してしまうので注意!
運動が食欲を増進させる働きがあるとは言いましたが、激しい運動をしてしまうと食欲が低下してしまうことがあるので注意が必要です。
最近の研究では、60分のランニングを行った際、運動後にグレリン(※)が低下することがわかっております。
※グレリン・・・食欲を促進させるホルモン
また、グレリンが減るのに伴って「ペプチドYY」という食欲を抑えるホルモンが増加するとも言われており、食欲を増進させたい人、食欲不振の人は激しい運動はせずに、適度な運動を心がけるようにしましょう。