朝起きた時に
「体が痛い・・・」
「目覚めが悪い・・・」
といった方は、もしかすると寝具が体に合っていない可能性があります。
自分に合わない寝具を使っていると、睡眠の質が下がってしまうのはもちろんのこと、体に不調をきたすことがあります。
寝具と一口で言っても、ベッドや掛け布団、敷布団、枕など、様々なものがあります。
その中でも特に、睡眠に何かしら悩みを抱えている人の中には、枕が合っているかどうか気になっている人も少なくはないと思います。
そこで本記事では、枕が自分の体に合っているかどうかチェックするための材料として、枕が合わない時に現れる症状について調べたことをまとめます。
枕が合わない時に現れる8つの症状
肩こり
朝目覚めたとき、肩が張ってる・・・と感じたことはないでしょうか。
合わない枕が首や肩周辺の筋肉が緊張して負担がかかってしまいます。
特に、高すぎる枕で寝ると、あごが引けて首が前に傾くことになるので、肩に余計な力が入って、肩の筋肉がこわばってしまいます。
また、不安定な枕で寝ると、寝ている間に頭が滑りおちて枕無しで寝ているのと同じ状態になってしまい、肩こりを誘発すると言われております。
首筋の痛み
合わない枕で寝ると、頚部(頭部と胸部の中間にある身体の部分)が圧迫されて、首周辺の筋肉が緊張します。首周辺の筋肉は何種類もあり、どこかの筋肉に負担がかかると、連鎖的に他の筋肉にも影響が広がります。そうなると、交感神経の働きが高まったり、血管が圧迫されて血行が悪くなり、結果として睡眠の質が下がってしまいます。
また、肩と首は同じ神経の支配下にあることから、首筋の痛みと肩こりがワンセットに起きる場合が多くあります。
頭痛
枕が原因で頭痛になる人も少なくないようです。
その理由は、枕が頸部を圧迫して、交感神経の働きを高まり血流を悪くなるからです。
特に、硬すぎる枕や低すぎる枕で寝ると頭痛になりやすいと言われております。
硬すぎる枕だと頭が安定せず首に負担がかかり、枕が低すぎると、頭が心臓の高さよりも脳の高さよりも低くなって頭に血が上ってしまうため眠りが浅くなります。
そして、眠りが浅くなって熟睡が得られない結果として、頭がぼーっとしたり、頭痛を感じることがあります。
腰痛
人の背骨は、首から腰にかけてS字にカーブしています。このカーブのおかげで、背骨全体がバネのように働き、絶妙なバランスを保てているわけですが、その絶妙なバランスがゆえに背骨のどこかに乱れが生じると背骨全体がきしんでしまいます。
そのため、枕の高さが合っていないと首に負担がかかって、そこから首の骨から腰へと負担が広がり、背骨のバランスが崩れて腰痛を誘発する場合があります。
特に、全身の筋肉が少ない女性は影響が出やすいようです。
いびき
高すぎる枕で寝ると、あごが引けて首が前に傾くので、気道を圧迫してしまいます。
気道が圧迫されることで空気の通り道が狭くなるため、寝ている時にその状態で呼吸をするといびきの原因となります。
めまい
めまいは、体のバランスを司る三半規管がある内耳の傷害によって起こる場合は多いですが、実は首の痛みから起こるめまいも報告されているそうです。
これの意味することは、合わない枕で寝ると首に負担をかけるので、めまいを引き起こす可能性があるということです。
もう少し具体的に言うと、枕が合っていないと、肩や首まわりの交感神経を緊張させて、脳への血流が悪くなり、その結果めまいを引き起こしやすくなるというわけです。
顔のむくみ
「朝起きた時、目が腫れてる・・・」
実は、顔のむくみにも枕が絡んでおります。
低すぎる枕や枕なしで寝ると、後頭部が心臓の高さよりも低くなるので、頭に血が上ります。その結果、血液が頭に滞留して顔のむくみ、腫れが生じます。
つまり、低すぎる枕や枕無しで寝るのは、顔のむくみを引き起こす場合があるということです。
不眠
硬すぎる枕や高すぎる枕、低すぎる枕など、自分に合わない枕で浅い眠りの日々が続くと、不眠に陥ってしまう場合があります。
不眠の種類には様々なものがありますが、合わない枕によって寝返りが妨げられたり、眠りが浅くなったりすると、長時間眠りに入れない「入眠障害」や熟眠感が得られない「熟眠障害」に陥ってしまう可能性もあると考えられます。
まとめ
本記事では、枕が合わない時に現れる症状についてまとめましたが、自分の体の症状と比較してみていかがだったでしょうか。
当てはまった症状が少ない人もおれば、多くの症状に当てはまったという人もおられるかと思います。そして、枕が合っていないと、睡眠の質を下げるだけでなく、多くの身体的な症状も引き起こすことがわかったのではないでしょうか。
もし、今回取り上げた多くの症状に当てはまる方は、次回に枕選びのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください^^