普段の日常生活において、誰しもストレスを感じる場面は多々あるかと思います。
適度なストレスであれば、体に程よい緊張が与えられて健康に良いのですが、ストレスを受け続けたり、悪いストレスを受けると、体が精神的な負担に耐え切れず、過食や暴飲暴食に走ってしまうことがあります。
なぜ、ストレスが溜まると過食をしてしまうのでしょうか?
本記事では、ストレスで過食に走る理由をまとめますので、ついつい暴飲暴食をしてしまいがちの人は、ぜひ参考にしてみてください^^
ストレスで過食に走る3つの理由
理由1:食事には精神を安定させる効果がある!
ストレスが溜まっている時に食べ物を食べようとするのは、実は体の自然な反応なのです。
食事には、情緒を安定させる作用があり、甘いものや脂っこいものなど、高カロリーのものほど精神安定効果があります。ストレスが溜まると精神的にも乱れが生じますので、脳が体を落ち着かせるために食事を取るように働きます。
つまり、脳はストレスを発散させるために、食事という行為を選ぼうとするのです。
食事をして、胃が膨らめば体や心もリラックス状態にすることができますので、当然といえば当然の働きですね。
しかし、ストレスが慢性化して食欲が止まらなくなると過食に結びつき、毎日のように高カロリーのものを食べるとあっという間に肥満へとつながります。
これがいわゆる「ストレス太り」です。
理由2:コルチゾールの分泌で食欲増進!
ストレスが溜まっている時、脳が食べることでストレスを発散させようとしているのに加えて、あるホルモンが食欲を上げる原因となります。
それが「コルチゾール」です。
コルチゾールはストレスホルモンと呼ばれており、ストレスを感じている時に分泌されます。
コルチゾールは悪いものではありませんが、コルチゾールは脂肪を蓄積させやすく、食欲を抑制するホルモンの「レプチン」を減少させる働きをします。
ストレスを溜めている時は、コルチゾールも大量に分泌されているため、その結果、食欲に歯止めが効かなくなるのです。
理由3:「ストレス⇔セロトニン不足」という負の連鎖
ストレスが溜まると、情緒が安定しなかったり、頭が慢性的に緊張していたり、精神的に負荷がかかってしまいます。
そこで、乱れた心を落ち着かせて、精神のバランスを整える役割をしているのが「セロトニン」という脳内物質です。
セロトニンは、快楽の感情に関係する「ドーパミン」、怒りや不安といった感情に関係する「ノルアドレナリン」の働きをコントロールして、精神的な安定をもたらします。
体や心にストレスがかかったり、疲れが溜まったりすると、セロトニンの分泌が少なくなり、精神的なバランスが崩れやすくなります。
精神的なバランスが崩れると、再びストレスを受けやすくなって、またセロトニンが少なくなる・・・といった状態になることも。
そして、溜まったストレスを発散するために食事をしても、再びセロトニン不足でストレスの影響を受けて、また食事を・・・という過食の負のループの出来上がるわけです。