「子供が自分の手から離れてなんだかさみしい・・・」
「子供が自分一人で生きていけるまで成長してうれしい!」
子育てを終えた母親の方の中では、両方の感情を抱いている方が多いのではないでしょうか。
本記事では、子育てを終えた後の母親のストレスとなっていることについて考えていきたいと思います。
ここでいう子育てを終えたというのは、「子供の自立」として捉えていただければです。
自立というのは、親の力を借りず、自分自身の力で生きていくようになったことを意味します。
子供の自立というのは母親にとって、うれしいような寂しいようなと愛しさと切なさが入り混じったような感情を抱くことだと思います。
特に子離れできていない母親ほど、寂しい、辛いという思いの方が強いのではないでしょうか。
子育てを終えた後の母親のストレスって何?
子育てを終えた後、母親は大きく2つのことでストレスを感じていると思います。
それは、
・子育てという目的を失った喪失感
・セカンドキャリア(就職)への不安
です。
子育てという目的を失った喪失感
母親にとっての子育てとは、人生の1/4を費やすほどの1つの大きな仕事であり、生き甲斐でもあります。
しかしその生き甲斐でもあった子育てが、子供の自立とともになくなったということは、人生の1つの目的を失ったことと等しいともいえます。
これは、子供の自立ということがストレス原因となり、喪失感というストレス反応を起こしているとも考えられます。
子育ての終わりとともに襲う喪失感という心の穴は簡単に埋められるものではなく、母親によってはその喪失感を体験したくないから子離れしようとしないという方もいらっしゃると思います。
ここで大事なのは、「子離れできない」ではなく「子離れしようとしない」ということです。
子離れしないというのは、子供に依存することになり、子供が自立しようにもできないということにもなります。
そういった方は、喪失感という心の穴を埋めるために、子育てに変わる何かを見つける必要があるのではないでしょうか。
セカンドキャリア(就職)への不安
子育てを終えた後、母親はセカンドキャリアへと進まなければならなくなります。
社会から離れた期間が長ければ長いほど、セカンドキャリアへの一歩を踏み出しづらいと思います。
今さら自分は社会人としてやっていけるのか・・・と先を考えれば考えるほど、不安になるのではないでしょうか。
その不安をかき消すために、子離れできずに、子供に依存してしまう母親も少なくはないと思います。
ここでは、セカンドキャリアを考えることがストレス原因となり、不安や子供への依存、子離れしようとしないことがストレス反応として現れていると考えます。
繰り返しになりますが、ここで大事なのは、「子離れできない」ではなく「子離れしようとしない」ということです。
セカンドキャリアに踏み出すというのは、確かに勇気が必要なことだと思いますので、子供に依存するのではなく、子供に相談する勢いでセカンドキャリアについて見つめ直してみてはいかがでしょうか。
最後に
子育てを終えた母親は、喪失感を感じると同時に、セカンドキャリアへの不安と期待が入り混じっている状態かと思います。
人生の分岐点という意味では、ストレスの度合いも高いものあり、ストレス反応としては、子供への依存、子離れしようとしないことが挙げられます。
子離れできずにいる方は、喪失感と不安から子供に依存するのではなく、子供と一緒に新たなステップを踏み出すために、前を向いてセカンドキャリアについて深く考えてみてはいかがでしょうか。