保健、医学、教育などの幅広い分野のスキルが求められる養護教諭(保健室の先生)。
養護教諭は、看護師、カウンセラーではなく、教諭であり、子供達の成長、健康には欠かせない存在です。そして、子供の成長や健康に貢献できることの喜び、子供の相談役としてのやりがいを感じることができる仕事です。
しかし、一見、仕事が少ないイメージの養護教諭ですが、実際は生徒が見えないところで膨大な仕事をこなしている日々を送っています。中には、過労により体調を崩してしまう方、精神的病(うつ病など)にかかり仕事を続けることができなくなる方も少なくはありません。
養護教諭の仕事の大変、辛いことは一体、どういったことなのでしょうか・・・
今回は、養護教諭の仕事の大変なこと辛いこと、そしてストレスを感じることについて考えていきたいと思います。
養護教諭の仕事に興味を持っている方、養護教諭を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください^^
それでは、最後までよろしくお願いします。
仕事量が多いこと
生徒や周りの人から見ると、一見暇そうに見える養護教諭ですが、実は全くそういったことはありません。
子供の健康相談、健康管理はもちろんのこと、教育相談、カウンセラーとの連携、家庭訪問、研修雨の企画・実施、給食に関する仕事、保健・安全指導、保健・安全行事の企画および実施、その他事務作業など、あげていくとキリがないほどの仕事があります。
実際、休憩時間が取れない先生も多く、毎日仕事に追われているという方も少なくはないです。そして、中には「この仕事量の割に給料が・・・」と思っている方もおられるのではないでしょうか。
子供の健康を預かるプレッシャー
児童生徒の健康管理は、養護教諭の大きな仕事の1つです。子供が怪我をした時は、養護教諭は速やかに対処しなければなりません。また、最近では、アレルギーを持っている子供も多く、子供が発作を起こしてしまった時は、迅速かつ正確な対処と医療機関との連携が求められます。
このように、養護教諭は子供の命に関わる仕事内容であるため、判断を誤れないという大きなプレッシャーがのしかかることも多々あります。
そして、そのプレッシャーから精神的ストレスを感じている先生も少なくはありません。
心のケアの難しさ
子供の身体的な健康管理はもちろんのこと、子供の精神的な健康管理も養護教諭の仕事のうちの1つです。
子供の心のケアはやりがいを感じると同時に、難しいところが多くあります。
ちょっとした悩み事、相談事であれば、適切なアドバイスで事が済むかもしれませんが、いじめ、家庭の問題など、子供の悩みが深くなっていくに応じて、先生の対応も慎重にならなければなりません。
また、心がひどく傷ついている子供に対して、無責任なアドバイスや適切でないことを言うわけにいきませんので、時にはカウンセラーとの連携が必要となってきます。
しかし、「自分でどうにかしなければ!」「子供を助けてあげたい!」と強く思っている先生ほど、自分一人で抱え込み、思い悩むため、子供だけでなく自分自身の心も痛めていくケースもなくはありません。
そういった中、他の子供に対するケアも怠ることができないので、いくら自分が辛くても子供が相談しやすいような空間を作るために、常に明るく、余裕のあるように見せていかなければならないことも養護教諭の大変なところでもあります。
孤独との戦い
養護教諭は一人仕事が多いため、孤独との戦いでもあります。
また、一人仕事が多いことから、周りの先生から仕事を理解してもらえないこともあり、休みが取りづらい先生も少なくありません。
そして、一人でもくもくと仕事をしていると、ふと寂しく感じたりして、孤独に苛まれる場面もあるので、養護教諭を目指す方は、孤独との戦いにもなることをある程度覚悟しておかなければなりません。
まとめ
今回、養護教諭の大変なこと、辛いことについて考えてきましたが、いかがだったでしょうか。
始めにも言いましたが、養護教諭は、子供の健康や成長に大きく貢献できることから、その分やりがいもあります。その反面、大変なことや辛いこともあり、メンタルにダメージを負って辞めてしまう方もおります。
最後に、養護教諭について「もっと知りたい!」とお思いの方は、以下の記事も参考にして、養護教諭の仕事の理解を深めてみてはいかがでしょうか。