様々な困難や不自由を持つ子供が通っている特別支援学校(養護学校)。
特別支援学校の教員は、そういった子供達を支え、子供達の能力を引き出すことができるやりがいや喜びを感じれる仕事です。また、日々子供達に寄り添うことができ、なおかつ、間近で子供達の成長を見ることで大きな達成感も得ることもできます。
その一方で、普通校にはない苦労や大変なことも多くあり、精神的ストレスから休職する方、中には学校を辞められる方も少なくありません。
そこで今回は、特別支援学校(養護学校)教員の大変なこと、辛いこと、そしてストレスに感じることについてまとめていきたいと思います。
特別支援学校の教員に興味を持っている方、目指している方はぜひ参考にしてみてください^^
普通校と比べて汚い仕事が多いこと
特別支援学校では糞尿処理は当たり前のように行われます。
様々な困難を持っている子供が多いことから子供達だけで掃除することができないので、糞尿処理はほとんど教師がしなければなりません。
汚い仕事は慣れるとも言いますが、始めのうちは子供達の糞尿処理が辛いと感じる人も多いのではないかと思います。
多岐にわたる仕事で忙しいこと
教師全般にいえることですが、先生の仕事は授業をするだけではありません。
授業以外にも、授業の準備や実践、事務作業、校務分掌(学校を運営するにあたり必要となる業務)、打ち合わせや会議、保護者への連絡や懇談など、特別支援学校教師は多岐にわたる仕事をこなしていかなければなりません。加えて、様々な困難を抱えている生徒がいるため、それぞれの子供に合わせた教材作りや医療、福祉機関との会議などの仕事もあります。
こういったように、特別支援学校教員は多岐にわたる仕事があるため、日々の業務に追われ、いつの間にかストレスを溜め込んでしまっていることも・・・。
様々な生徒への対応
特別支援学校には、普通校よりも様々な生徒がおります。
たとえば、コミュニケーションが取りにくい生徒、集団行動が全くとれない、協調性が欠如している生徒、人に危害を加える生徒など、対応が難しい生徒が多くおります。
特別支援学校教員はそういった生徒に対してうまく対応し、立ち回っていかなければならなく、自分の思い通りにいかないとストレスを感じてしまう先生も少なくはありません。
保護者への対応
生徒への対応が大変さもさることながら、保護者への対応も大きな仕事のうちの1つです。
子供が困難を抱えている分、保護者の子供を大切に思う気持ちも大きくなります。
そして保護者の中でも、理不尽な要求をしてくるモンスターペアレントの存在は、先生にとっては大きな負担となります。
たとえば「自分の子供を叱るな!」「子供のわがままを通せ」といったクレーム攻撃があると、先生は随時そのクレームに対応しなければなりません。
加えて、先生の立場上、そういったモンスターペアレントの理不尽な要求を耐えなければならなく、保護者への対応で疲弊している人、精神的ストレスを溜めている人は多くおります。
教員同士の人間関係
学校にもよりますが、特別支援学校では基本的に複数人で担任を受け持つことになります。そのため、それぞれの先生と相性があわないと苦労する場合があります。
また、学校の性質上、ある程度ドライでやっていかないと勤まらない仕事であるため、その分先生たちの関係もギスギスします。中には、若い先生が新人をいじめたり、突然キレ出す先生もいたりと雰囲気があまり良くない学校もあります。
そういった環境で人間関係に思い悩み、うつ病になって休職する方やストレスに耐え切れず学校を辞める方も少なくはありません。
まとめ
今回は、特別支援学校教員の大変なこと、辛いこと、そしてストレスに感じることについてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。
特別支援学校教員は、普通校にはない大変なことや辛いことがありますが、反対に、特別支援学校だからこそ得られるやりがいや喜びもあります(給料も悪くありません)。
これから特別支援学校の教員を目指している方は、今回書いたことを頭の片隅にでも置いて、ぜひこれからも頑張っていってください!
最後までお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
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