突然ですが、最近こういったことはないでしょうか?
「全く食欲が沸かない・・・」
「夜、何度も目が覚めるし、朝早く起きてしまう・・・」
このような症状が現れ始めると、「もしかして、うつなのかな?」と不安になりますよね。
実際、食欲と睡眠というのはうつに深く関係しており、自分の状態を知るためのバロメータにもなります。
そこで、本記事ではうつと食欲・睡眠の関係性をまとめますので、自分の症状と照らし合わせながら参考にしてみてください。
目次
うつ病には不眠症状が伴うことが多い!?
うつ病と不眠症状は、切っても切れない関係であるといえます。
不眠の後でうつ病が現れる場合もあれば、うつ病の後に不眠が現れる場合もあります。場合によっては、うつ病と不眠が同時に現れることも。
要するに、うつと睡眠は、ニワトリと卵のような関係です。
そして、うつ病の患者さんの中には不眠を訴える人も多く、その割合は9割にものぼるとも言われております。また、うつ病の診断基準の項目にも「不眠」や「睡眠障害」が挙げられてます。
うつに併発しやすいのは「入眠障害」「中途覚醒」「早朝覚醒」
不眠症には4タイプあると言われております。
1つ目は、なかなか寝付けない「入眠障害」です。2つ目は、熟睡感が得られない「熟眠障害」。3つ目が、夜中に何度も目が覚めてしまう「中途覚醒」。最後が、朝早く目覚める「早朝覚醒」です。
そして、うつ病に併発しやすいのが「入眠障害」と「中途覚醒」、そして「早朝覚醒」です。
特に、うつ病の時は早朝覚醒を訴える人が多いようで、早朝覚醒で朝早く起きてもベッドから出る気力も起きないことができないのが特徴です。
うつ病と不眠に関係すると言われる「セロトニン」
うつ病と不眠の原因の1つに、体や心に強いストレスが与えられたことによる「セロトニンの減少」が挙げられます。
セロトニンは神経伝達物質の1つで、興奮を抑えたり、不快感を和らげたりして心を安定させる役割があります。そのことから、セロトニンは「幸せホルモン」とも言われております。
また、セロトニンは「メラトニン」という睡眠ホルモンの分泌に必要な物資であり、メラトニンが減少すると不眠が起こされるとも考えられております。
つまり、セロトニンが不足すると、平常心が保てなくなったり、睡眠にも悪影響を及ぼす場合があるのです。
うつ病には食欲不振が伴う場合も!?
食欲不振や体重の減少は、うつ病に見られる症状の1つです。
たとえば、
「何を食べても味がしない・・・」
「何を食べてもおいしくない・・・」
「好きなものを見ても食べたいと思わない・・・」
といったような症状の訴えがあります。
食欲が低下が激しくなると、次第に義務感で食事をするようになり、食への喜びが全く感じられなくなります。
そして、食欲不振の影響で人によっては大きく体重が減少することもあります。