世の中には多くのストレス解消法がありますが、音楽を聴くこともその1つ。
医学的に音楽を聴くことによってストレスを減少させることができると言われておりますが、音楽を聴くと「心地よい」癒される」「心が落ち着く」という感覚になった経験がある人も多いのではないでしょうか。
最近では、リラクゼーション音楽やヒーリング音楽が多く出回っており、それらを聴いて気持ちをリラックスさせている人も少なくないでしょう。
では、なぜ音楽を聴くと心が落ち着くのでしょうか?
本記事では、音楽を聴くとリラックスできる理由について調べたことをまとめたいと思います。
音楽を聴くとリラックスできる3つの理由
音楽を聴くことで体のリズムが整えられる!?
緊張している時に聴く曲、テンションを上げたい時に聴く曲、そして気持ちを落ち着かせたい曲、気分によって聴く音楽を変える方も多いかと思います。
体は、心拍数や代謝量、呼吸や体温、どれも違ったリズムがあると言われており、体が一体となって一定のリズムが作られております。
悲しい時にバラードを聴くと一層悲しみがこみ上げてきたり、朝気分が冴えない時にアップテンポの曲を聴くと頭が冴えてくるのも、音楽によって体のリズムが整えられているからだと考えられます。
音楽によってはα波の割合が高くなる!?
「α波」というのは、人の脳が発する脳波の波形の1つです。
脳波からα波が多く出ると、脈拍数が遅くなり、呼吸数も減って、リラックスした状態になります。たとえば、休息している時はα波の占める割合が高いです。
また、α波が多く出ると、ひらめきやすくなったり、問題解決能力や集中力が高まるとも言われております。
そして、音楽を聴く時にもα波の割合が高くなる場合があります。
メロディーだけでなおかつ、静かでゆったりとしたテンポの音楽を聴くことによって、脳波がα波に変わって、α波の占める割合が高くなることがあるのです。
音楽を聴くとコルチゾールレベルが低下する!?
コルチゾールはストレスホルモンの1つで、ストレスを感じている時に分泌されます。
コルチゾールには筋肉への血流を増やしたり、血圧を上げる働きもあり、決して悪いホルモンというわけではありません。しかし、ストレスを溜め込みすぎるとコルチゾールレベルが高くなって体や心に悪影響を及ぼす場合もあります。
そして、音楽には、このコルチゾールの分泌を抑える働きがあり、結果的に気持ちが落ち着きリラックスするのです。
実際、医療現場では音楽とストレスホルモンに関わる実験が行われており、手術前に好きな音楽を聴かせた場合は、聴かせない場合に比べてストレスホルモンの分泌が抑制されたという報告もあるそうです。