高校受験の失敗は、子供にとっての大きな挫折経験の1つであると思います。
特に、真剣に受験勉強を取り組んできた子供ほど、その失敗は大きな精神的な負担、ストレスとなります。
子供によっては、うつ病などの精神病になる可能性もあり、子供のストレスケアが必要となる場面であります。
今回は、高校受験の失敗というストレス原因が、子供にどのような影響を与えるかを考えていきたいと思います。
高校受験の失敗は、大きなストレス原因
人生の節目に関係するイベントは、事前の準備に時間を要すること、今後の人生への影響が大きいことからストレスの原因となりやすいと思います。
大人の方であれば、就職、転職、退職、結婚、離婚などがあり、子供にとっては、高校、大学受験がそれにあたります。
長い目で人生を考えると、高校受験という節目は小さな節目かもしれません。
しかし、高校受験の失敗は、ほとんどの子供にとっては、初めての大きな挫折経験であり、それだけ精神的な負荷も大きいです。
そして、受験勉強に真剣に取り組んでいた子供、親や先生の期待に応えようとやってきた子供ほど、その挫折経験は苦く辛いものとなります。
つまり、高校受験の失敗は、子供によっては、大きなストレス原因となりえるということです。
さて、そのストレス原因は、子供に一体どのような影響や感覚を与えるのでしょうか・・・
挫折感
少し冷たい言い方をすると、高校受験に失敗とは、今まで自分のやってきたことが結果として表れなかったということ、努力が報われなかったということです。
そして、それは大きな挫折感を味わうことに等しいです。
特に、全力を尽くした子供ほど、大きな挫折感の感じているのではないでしょうか。
その挫折感というのは、人を酷く傷つけ、自己効力感、自己肯定感に影響を与えます
そして、挫折感を味わいやすく、自己効力感や自己肯定感が低い子供は、どちらかというと内向的な子供に多いと考えられます。
無気力感
高校受験に失敗して、挫折を味わうと、
あれだけ勉強してやってきて結果が出ないならもう何をしても・・・
という風に自分の限界を感じて、無気力感に襲われる可能性があります。
これは、結果が出ないなら辛い思いをして勉強をする必要はないという論理が子供の頭の中で働いていたり、受験が失敗したから自分は何をしても結果が出ないというような、非論理的な考えが働いていると考えられます。
勉強以外のことに力を入れ始める
少しポジティブな子供だと、受験に失敗すると、勉強以外のことに力を入れ始める場合があると思います。
例えば、今まで興味だけで実際にやったことがないことを始めたり、友達、恋人関係を充実させようとしたり、勉強以外のことで補うことで自ら立ち直ろうとします。
こういった行動は前向きさが感じられるので、高校受験の失敗が良い影響に傾き始めていたり、良いストレスになっているのではないかと思います。
より一層勉強をする
子供によっては、高校受験の失敗を糧に、より一層勉強をするようになる場合があります。
そういった子供は、
高校受験には失敗したけど、次こそは絶対結果を出す!
自分の力は、まだこんなものじゃない!
という風に、負けん気が強いことや自己評価が高いことが特徴ではないかと思います。
受験に失敗しても、子供がこのようなモチベーションだったら、親の方は安心ですよね^^
また、このような特徴を持っている子供は、どちらかというと外交的な子供に多いと思われます。
このことから、自己効力感、自己肯定感が高い子供は、高校受験から良いストレスをもらえていると言えます。
まとめ
高校受験の失敗は、子供の性格によって、悪いストレスと良いストレスをもたらす可能性があります。
内向的な人ほど、自己評価が低い傾向があり、高校受験の失敗に悪いストレスを感じやすく、外交的な人ほど、自己評価が高い傾向にあり、高校受験の失敗に良いストレスを感じやすく、
子供によって、高校受験の失敗の受け止め方が異なると思います。
どちらが良い悪いというわけではありませんが、子供の性格が内向的であり、その子供が高校受験に失敗した場合は、特に注意が必要であると考えられます。