自律神経失調症には、倦怠感、疲労が取れない、不眠、動悸、めまい、といった体の症状をはじめ、気分が落ち込む、無気力感、イライラ、憂鬱感などの精神的な症状があり、症状の現れ方は人によって様々です。
そんな自律神経失調症を直すためには、自律神経の乱れの原因を改善することが重要となります。
そして、自律神経失調症の改善法の1つが「食事の改善」です。
そこで、本記事では自律神経失調症に効く食べ物・飲み物について調べたことをまとめます。
目次
自律神経失調症に効く食べ物は?
食物繊維が多い食べ物
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。
特に、不溶性食物繊維は、胃の中で膨れ上がって、腸の中をゆっくりと進みます。
腸内で食べ物が進む時は、副交感神経が働きますので、進む時間が長いほど、副交感神経が優位に働きます。
また、腸と自律神経には深い関係があり、食物繊維は腸内環境を整える働きは、自律神経失調症の改善に役立ちます。
■食物繊維が多く含まれる食べ物
玄米、きのこ類、海藻、ごぼう、そば、アボガド、干し柿、など
すっぱい、辛い食べ物
すっぱい、辛い食べ物は、体のリラックスした状態(副交感神経優位)を緊張状態(交感神経優位)へ導くのに役立ちます。
副交感神経の働きが過剰に働いている時は、すっぱい食べ物や辛い食べ物を食べることで自律神経の働きを整えることができます。
副交感神経
■代表的なすっぱい、辛い食べ物
お酢、レモン、唐辛子、わさび、梅干、など
発酵食品
発酵食品は、腸内環境を整えて免疫力をあげるだけでなく、自律神経を整える働きもあります。
特に、ヨーグルトなどの乳製品は血糖値を上げにくくする働きがあり、血糖値の急上昇を防ぐ上に、イライラや不安を抑えるカルシウムも豊富に含まれているのでおすすめです。
■代表的な発酵食品
味噌、納豆、漬物、ヨーグルト、キムチ、かつお節、チーズ、など
ビタミン12が多く含まれる食べ物
神経のバランスを保つのに重要な働きをするのがビタミンです。
ビタミンA、C、Eそれぞれ、自律神経のコントロールをするのに役立ちますが、その中でも自律神経を整えるのに効果的なのがビタミンB12。
魚やレバーなどに含まれるビタミンB12が不足すると、イライラしやすくなったり、神経系の障害が起きることがあると言われております。
なので、積極的にビタミンB12を摂取することは、自律神経失調症の予防・改善につながるでしょう。
■ビタミン12が多く含まれる食べ物
魚類(うなぎ、さば、いわしなど)、レバー、醤油、味噌、納豆、など
自律神経失調症に効く飲み物は?
牛乳
「カルシウム不足になるとイライラしやすくなる」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
実際、牛乳に含まれるカルシウムは神経細胞の興奮を鎮める作用があります。
それに加えて、牛乳には精神の安定をもたらす「セロトニン」の分泌に必要なトリプトファンという成分が含まれており、牛乳は自律神経失調症で乱れた心を整えるのには効果的な飲み物といえるでしょう。
特に、牛乳を温めたホットミルクがイライラ・不安といった心の乱れを整えるのに役立ちます。
豆乳
ダイエット効果や便秘解消で知られている豆乳。
大豆製品から作られる豆乳は、牛乳と同様にトリプトファンが多く含まれており、気持ちを安定させるのに役立つ飲み物です。
豆乳をそのまま飲むのも良いですし、豆乳が苦手な人は、コーヒーや紅茶に豆乳を混ぜて飲むようにするのも良いでしょう。
ハーブティー
自律神経が乱れてイライラや不安で気持ちが落ち着かない時、ハーブティーを一杯飲んでみると良いかもしれません。
ハーブティーといっても様々な種類がありますが、その中でも特に、
・カモミールティー
・ジャスミンティー
・ゼラニウムティー
などのハーブティーは自律神経を整えるのに効果的だと言われております。