うつ病にかかっている、もしくはうつ状態の人の接し方って悩みますよね。
良かれと思って外へ連れ出そうと思っても
「元気がない時って誘いづらいな・・・」
「連れ出してうつが悪化したらどうしよう・・・」
「そもそも、うつの時って連れ出すのはいいのかな?」
と色々と考えてしまうのではないでしょうか。
果たして、うつの人を気分転換に連れ出すのは良いことなのでしょうか・・・
うつの人、気分転換に連れ出すのはNG!
結論を始めに言うと、うつの人を気分転換に連れ出すのはNGです。
うつの時、何もヤル気が起きず、何事にも興味が沸かない、何に対してもマイナスな方向にしか考えられない、といった症状が見られることが多く、今まで見れていた喜ぶ姿や楽しむ姿、笑顔が見られなくなるのが特徴です。
そのようなうつの人を見ると「元気付けてあげたい!」「気晴らしをさせたい!」と思う人も少なくないでしょう。
しかし、その心優しい気持ちが、うつの人を苦しめる場合があります。
一体なぜでしょうか・・・
うつの時は心が充電が溜まっていない状態
うつ病の時は、いわゆる「心がとても疲れている状態」です。
心が疲れてエネルギー不足だと、とにかく何もヤル気が起きませんし、外へ出るのもおっくうになってますし、旅行なんて行く気力も沸きません。
仮に、気分転換で連れ出したとしても、外へ出るのもエネルギーが必要なのでうつが悪化してしまう恐れもあります。
まず、うつの改善に必要なのは心のエネルギーを溜めることです。うつの時に自宅療養や入院をするのはそのエネルギーを取り戻すためなのです。
心にエネルギーがなければ、どんなことでも楽しめない
心のエネルギーが溜まっていない状態だと、何をしても楽しめる気持ちにはなりません。
たとえば、うつになると好きなものを食べても嬉しく感じられなかったり、今まで好きだったことも楽しめなくなることがあります。
たとえ、相手(うつの人)が好きな場所へ連れ出したり、好きなことをやらせようと連れ出しても、楽しめるような気持ちになれず、逆に「楽しめない自分」に嫌悪感を感じたり、連れ出してもらっていることに対して気を遣ったりして心のエネルギーが消費してしまう可能性があります。
回復期であれば誘ってもOK!?
うつの人を気分転換に連れ出すのは基本的にNGではありますが、うつの状態が回復期であれば外へ連れ出すのも悪くはありません。
うつが回復してい段階では、心のエネルギーもだんだんと溜まっていき、少しずつ活動的になります。
エネルギーが溜まれば症状の悪化のリスクも少なくありますし、むしろうつの改善に役立つことも。
人によっては、自分から旅行や外へ出かけたいと言い出す場合もあり、それはとても喜ばしいことです。
実際、うつの患者さんの中には、旅行に行った後「気持ちが晴れた!」「症状が軽くなった!」という声も多くあるそうです。
なので、うつの人を連れ出す際は相手の症状や様子を見ながら、心に余裕がでてきたかな?と感じたら旅行とかに誘ってみると良いかもしれませんね。ただし、あくまで無理強いしないように!