「うつ病で食欲がなくなった・・・」
「うつで体重がとても減った・・・」
うつになった人からこのような声を聞くことがあります。
うつ病は心の病ですが、実は始めは体に症状が現れます。その体の症状の1つが、食欲不振。
うつ状態になると、食欲がなくなって、好きな物を食べても喜びを感じられなくなり、次第に食べることに対する興味が全くなくなって自ら食べることを避けるようになります。
また、うつの食欲不振では味覚障害が伴ったり、二次災害として他の身体症状が現れる危険性も。
そこで、本記事では、うつ病で食欲不振の時にできる対策・対処法について調べたことをまとめたいと思います。
周りにうつ病の人がいて、その人の力になりたい!と思っている方は、ぜひ本記事を参考にして、アドバイスをしてみてはいかがでしょうか。
目次
うつ病の食欲不振の時にすべき対策・対処法6選
無理して食べず、食べる物は胃に優しいものを選ぼう!
まず、うつ病で食欲不振の時、栄養をとるために無理して食べてしまうと、胃や腸に負担がかかってしまいますので、基本的には無理して食べない方が良いです。
しかし、全くお腹がすかない状態が何日も続いて、何も口にしないというのも健康が害されてしまいます。なので、何か食べるときには、豆腐やささみ、おかゆ、バナナといった、胃に優しいものを少しずつ食べるようにしましょう。
お菓子やジャンクフードは避けよう!
うつ病の時に食欲がわかなくて体重が減ってきたからといって、お菓子やジャンクは食べない方が良いです。
お菓子などの甘いものは、一時的に憂鬱な気持ちを楽にしてくれますが、その状態を覚えてしまうとお菓子が手放せなくなり、その結果、脳内伝達物質の消費を激しくしてしまい、症状を悪化させてしまう恐れがあります。
食べるときはゆっくりよく噛もう!
食欲不振の時に食べ物を一気に食べてしまうと、消化不良を起こしてしまう可能性があります。
消化不良を起こさず、胃に負担をかけないためには、まずはよく噛むことです。
ゆっくりとよく噛むことで、唾液に含まれる「アミラーゼ」という消化酵素が働いて、胃の消化活動が良くなります。
ストレッチやマッサージでリラックスしよう!
ストレッチやマッサージをした時、筋肉がほぐれて、心地よい気持ちになりますよね。
ストレッチやマッサージは、自律神経の副交感神経に働きかけ、体と心をリラックスさせるだけでなく、食欲増進にもつながります。
うつ病で自律神経の乱れが見られる場合は、ストレッチやマッサージで体をほぐして、体と心をリラックスさせると良いでしょう。
軽い運動をしよう!
ストレッチやマッサージと同様に、軽い運動を行っても、副交感神経の働きを高めて食欲増進させることができます。
特に、ウォーキングやジョギングといった有酸素運動は、副交感神経へ働きかけるには効果的だといわれており、食欲不振の改善だけでなく、うつ病自体の改善にも役立ちます。
運動はちょっと・・・という人は、散歩でもOKですので、まずはとにかく歩くことから始めましょう!
アロマの香りで食欲を湧かせよう!
グレープフルーツ、オレンジ、ベルガモットなど、アロマの香りの中には食欲増進作用のある香りが多くあります。
また、食欲増進作用のあるアロマの多くは気持ちをリラックスさせたり、不安感や憂鬱感、緊張感を和らげる働きがありますので、食欲を湧かせると同時に精神を安定させることにも役立ちます。
→食欲増進作用があるアロマの香りを詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
食べれるようになってきたら、食べ物で食欲不振を改善しよう!
だんだんと食欲が出てきて物を食べれるようになってきたら、食べ物に気を遣って食欲不振の改善に追い討ちをかけましょう。
繰り返しになりますが、副交感神経を働かせることは食欲不振の解消にもつながります。
そこで、副交感神経を働かせやすい食べ物を食べることによって、食欲不振を改善させることもできます。
■副交感神経を働かせやすい食べ物
・食物繊維の多い食べ物(玄米、キノコ類、海藻類、ごぼう、など)
・すっぱいものや辛いもの(レモン、唐辛子、梅干、わさび、など)
・発酵食品(納豆、味噌、キムチ、ヨーグルト、など)
また、うつ病に効く地中海食を取り入れることで、食欲不振とうつ病の両方の改善が期待できます。