夫婦喧嘩、恋人と喧嘩した時、仕事で大きな失敗をした時、感動する映画や漫画を見た時など、思わず涙が出てしまう場面は多いのではないでしょうか。
実は、「泣くこと」は体と心の健康に良いことであるとご存知でしょうか?
泣いた後に心がスッキリするのも涙がもたらす効果が働いているからであり、泣くことは誰でも手軽にできるストレス解消法なのです。
本記事では、涙がもたらす健康効果をご紹介しますので、
「最近、仕事でストレスが溜まってる・・・」
「気持ちがうつ気味・・・」
「日頃から感情を抑えてしまう・・・」
といった方などは、ぜひ参考にしてみてください^^
目次
泣くことがもたらす4つの健康効果
副交感神経を優位な状態にする【リラックス効果】
泣くことは、自律神経のバランスを整えて、心や体をリラックスさせる効果があります。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、日中の活動している時には交感神経が優位に働いており、体を休めている時や睡眠中は副交感神経が優位になっている状態です。
過度なストレスで心に負担がかかると、交感神経の働きが高まって脳が興奮状態になります。そうなると、夜に眠れなくなったり、感情の起伏が激しくなったりと、日常生活に悪影響を及ぼす場合があります。
しかし、そういった時に泣くことで副交感神経を優位な状態になり、気持ちが落ち着いてリラックス状態になります。泣いた後に気持ちがスッキリするのはこういった理由なのです。
このようなことから、泣くことは副交感神経を優位な状態に導いて、心身をリラックスさせる効果があるのです。
コルチゾールの分泌促進【ストレス解消効果】
ストレスが溜まる気分が憂鬱になったり、イライラしやすくなったりしますよね。
これは、ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」という物質が増えるのが原因の1つにあります。
コルチゾールが増えると、免疫力の低下・血圧や心拍数の増加、ホルモンバランスの乱れに繋がると言われております。
実は、このコルチゾールを排出するのに役立つのが涙なのです。
泣くことでコルチゾールが体外に排出されるため、体内の浄化されてストレス解消につながります。
セロトニン神経の活性化【精神の安定化】
泣くとセロトニン神経が活性化されて、心が落ち着きます。
セロトニンとは、幸せホルモンとも言われる脳内の神経伝達物質の1つです。
セロトニンが不足するとうつ状態になりやすいとも言われており、セロトニンは心の安定にはなくてはならない存在です。
そして、泣くことで、セロトニンが多く分泌されることは実験によって証明されており、涙を流すことは精神の安定化に繋がるのです。
エンドルフィンの増加【悲しみや痛みの緩和】
涙を流した後、セロトニンが増えるだけでなく、「エンドルフィン」という脳内ホルモンも増加すると言われております。
エンドルフィンは、脳内麻薬と呼ばれるほどの鎮静作用があり、ストレスや痛みを和らげる効果があります。
つまり、涙を流すことは、悲しみや痛みを和らげる効果があるということです。
ストレスが溜まって頭がおかしくなりそうな時や情緒不安定の時には涙を流して、心を癒しましょう!