イライラしている時や不安や焦燥感に駆られている時など、「もーどうにでもなれ!」と思って、ストレス発散でやけ食いに走ってしまうことはないでしょうか。
そして、やけ食いをした後「またやってしまった・・・」と後悔する人も多いのではないでしょうか。
頭の中でダメだとわかっていても、ついついやけ食いしてしまいますよね。
止めたくても止められないやけ食いではありますが、一体なぜ、やけ食いは止まらないのか気になりませんか?
そこで、本記事ではやけ食いが止まらない原因についてまとめますので、やけ食いを止めたい方は対策を講じる前に、原因について理解しておきましょう!
目次
やけ食いが止まらない5つの原因
脳が「美味しい=幸せ」だと認識している!
誰しも、美味しいものを食べると自然と笑顔がこぼれちゃいますよね。
美味しいと感じている時、脳の中では「セロトニン」という幸せホルモンが分泌されており、脳が「美味しいものを食べると幸せになれる物質が増える」と認識してしまいます。
特に、甘味と脂味は依存度を高めると言われており、やけ食いをする時、菓子パンやクッキー、脂っこいものを食べたくなるのはこういった理由なのです。
満たされない欲求を「食べる」ことで満たそうとしている!
「誰かに認められたい」「褒められたい」「脚光を浴びたい」という気持ち(社会的欲求)は、誰しも持っているもの。
うまくいかないことが続いたり、先行きが不安になったりすると、より一層その気持ちは強くなります。
社会的な欲求が満たされないと、いわゆる欲求不満の状態になります。脳は食べることで幸せの物質を分泌できると認識しているので、満たされない欲求を「食べること」で満たそうとします。
つまり、満たされない欲求を「食べる」という代替行為で満たそうとしているのです。
もしかすると、やけ食いが止まらないのは、食べても食べても満たされない欲求を満たしきれていないからかもしれません。
脳が「食べる」ことでストレス発散しようとしている!
ストレスが溜まると、自律神経が乱れて、精神的に不安定になってしまうことがあります。
食事には副交感神経に働きかけて情緒を安定する作用があります。特に、脂っこいものや甘いものほど精神安定効果があることから、食事は手軽にできるリラックス法ともいえます。
そして、ストレスが溜まると、脳は体や心をリラックスさせるために「食事」という行為を選ぼうとします。
しかし、ストレスが発散しきれず溜まる一方だと、脳が食事でストレスを発散しようとし続けて、その結果としてやけ食いが止まらなくなることもあります。
ストレスホルモンが食欲を高めている!
ストレスを感じている時、「コルチゾール」というストレスホルモンが分泌されます。
このコルチゾールは少し厄介なホルモンで、脂肪を蓄積しやすく、「レプチン」という食欲抑制ホルモンを減少させる働きがあります。
ストレスによるやけ食いや過食で太りやすいのはコルチゾールが絡んでいると言われております。
そして、ストレスを溜まっているほどコルチゾールも大量に分泌されるので、食欲に歯止めが効かなくなり、やけ食いが止まらなくなることも。
血糖値の乱れがやけ食いの悪循環を生んでいる!
やけ食いでチョコレートやポテトチップスなどの糖分が多いものを一気に食べると、血糖値が急上昇します。血糖値が急上昇すると、血糖値を調節しようとインシュリン(※)が働いて血糖値が急低下します。血糖値が急低下すると、再び食べて血糖値を補おうとします。
つまり、やけ食い→血糖値急上昇→インシュリンが働く→血糖値急低下→やけ食い・・・といった悪循環に陥ってしまうということです。
※インシュリン・・・血糖値を一定に保つ働きを持つホルモン