「いつになっても耳鳴りが止まらない」
「片耳だけ聞こえづらくなっている気がする」
耳鳴りは誰にでも起こる可能性のある症状ですが、耳鳴りが止まらなかったり、周りの音がづらいと感じた時は「何かの病気?」と不安になりますよね。
耳鳴りが止まらない原因は、身体の疲労や環境が原因の場合もあれば、病気が原因の可能性もあります。
そこで、本記事では耳鳴りが止まらない原因や片耳だけ聞こえづらい原因についてまとめます。
目次
耳鳴りが止まらない、片耳だけ聞こえにくい原因は?
病気が原因している場合
まず、耳鳴りや片耳だけ聞こえづらい症状の両方が伴うことがある病気として考えられる病気は以下のようなものが挙げられます。
■耳鳴り、片耳の難聴が伴う病気
・突発性難聴
・メニエール病
・外リンパ瘻
・低音障害型感音難聴
■突発性難聴
若い人でも発症することが多い突発性難聴。
突発性難聴にかかった人の約8割が耳鳴りが伴っており、突然と片耳の聞こえが悪くなるのが特徴の病気です。
また、めまいや立ちくらみといった症状も併発することもあり、症状の初期段階では風邪と間違えたり、すぐ直ると勘違いして、症状が深刻化してから気付くことが多いようです。
そして、突発性難聴は早期治療が非常に重要となり、症状が現れて2週間を過ぎると耳周りの神経の聴力が定着して直りにくくなります。
実際、私自身も突発性難聴にかかり、その時の治療が遅れてしまった結果、現在も耳鳴りが止まらないままになった上に、聴力も戻らない状態になってしまいました。。
→突発性難聴について詳しく知りたい方はこちらをご参考下さい。
■突発性難聴に伴う症状
・耳鳴り
・明らかに片耳の聞こえが悪くなる
・耳が詰まった感じがする
・めまい(数秒~数十分)
・立ちくらみ
■メニエール病
女性に多い病気の1つと言われるメニエール病。
メニエール病の症状は、突発性難聴と症状が酷似しておりますが、それぞれの病気の決定的な違いは「めまいの持続時間」です。
突発性難聴で現れるめまいは数秒~数十分くらいと言われておりますが、メニエール病で現れるめまいは10分~数時間にまで及ぶと言われております。
また、突発性難聴は原因がはっきりと特定されていないのに対して、メニエール病は原因がはっきりとわかっているというのも違いの1つ。
■メニエール病に伴う症状
・耳鳴り
・聞こえにくい
・耳が詰まる感じがする
・めまい(10分~数時間)
■外リンパ瘻
外リンパ瘻は耳の中にある器官の一部に穴が開いてしまう病気です。
外リンパ瘻の原因は、ダイビングや潜水、飛行機の搭乗した時などの時に起こる気圧差が原因の場合もあれば、鼻をかんだり、くしゃみ、咳をする際に起こる気圧差でも起こる場合もあるようです。
外リンパ瘻は確実の確認方法が耳を切開するしかなく、病気の診断が難しいと言われております。
しかし、突発性難聴とは違って、この病気は治療が可能です。
■外リンパ瘻に伴う症状
・耳鳴り
・聞こえにくい
・耳が詰まった感じがする
・めまい
■低音障害型感音難聴
若い女性に増えてきているとされている低音障害型感音難聴。
低音障害型感音難聴では、低い音の耳鳴りがしたり、突然と低い音が片耳だけ聞こえにくくなて耳が詰まったような感覚を訴えるケースが多いようです。、
低音障害型感音難聴の原因はまだ特定されておりませんが、半数以上の方が治療または改善が可能です。
■低音障害型感音難聴に伴う症状
・低い音の耳鳴りがする
・低い音が聞こえにくくなる
・耳が詰まった感じがする
病気以外が原因の場合
■肩や首の凝り、背中の歪み
耳鳴りは、身体の不調や歪みによっても起こります。
特に、肩や首が凝っていたり、背中に歪みがある人は、耳鳴りがするという人は多いようです。
身体の不調によって現れる耳鳴りは、「身体に負担をかけているよ」という身体からのサインであり、先で挙げたような病気にならないためには、そのサインに気付いて対処することが重要と言えるでしょう。
■精神的なストレスや生活習慣
仕事、家庭、子育てなどからくる精神的なストレスや不規則な生活によって、自律神経が乱れて耳鳴りが起こるケースがあります。
「キーン」という高音ではなく、「シャー」といった血流音のような耳鳴りがする場合は、身体や心に疲労が溜まっている可能性があります。
この耳鳴りのサインを気付かず心身を酷使し続けると、自律神経が乱れが悪化して、ひどい場合には自律神経失調症になってしまう場合もあるでしょう。
また、精神的なストレスを溜め続けると、それが引き金となって突発性難聴や低音障害型感音難聴が起きてしまうことも・・・。