特に理由もなくイライラしたり、突然不安に襲われたりして気が狂いそうになったことがある方はどれほどおられるでしょうか。
症状が軽い人であれば、気がつくとイライラや不安が収まって、いつの間にか症状のことなんて忘れていつもの日常生活に戻っているかと思います。
しかし、症状が重い人だと、イライラや不安で気が狂いそうになった後、一時的に症状が収まり、再びイライラや不安で・・・といったように情緒不安定な状態が続いているかと思います。長期的に症状が続くと、身体・精神ともに疲弊し、ジリ貧になる可能性があります。
また、「自分が情緒不安定なのはわかるけど、原因がわからない・・」といった方も多くおられるのではないでしょうか。
そこで、今回はイライラや不安で気が狂いそうになる症状の原因となりえることをまとめていきます。
もしかすると、知らず知らずのうちにイライラや不安の原因になっていることに対して目を背けている場合もありますので、これを機にしっかりと自分を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
目次
生活習慣や食生活における原因
睡眠不足ではないですか?
仕事が残業続きで家に帰るのが遅かったり、仕事の緊張で夜なかなか寝付けなかったりすると、睡眠不足になりがちです。
睡眠不足だと脳を十分休めることができず、神経に乱れが生じることがあります。そのため、イライラしやすくなったり、ちょっとしたことで不安を感じるようになってしまうことがあります。
不規則な生活や夜更かしをしていませんか?
夜勤や早朝勤務がある仕事で不規則な生活になったり、夜遅くまで起きて、朝遅く起きるような昼夜逆転した生活を送ったりしていないでしょうか。
不規則な生活や夜更かしによって、知らず知らずのうちにストレスを感じている場合があり、イライラしやすくなっている原因の1つになっているかもしれません。
食生活に偏りはないですか?きちんと食べていますか?
1人暮らしの人で、毎日同じものを食べたり、好きなものばかり食べてはいないでしょうか。また、一日一食であったり、食事の時間にバラつきはないでしょうか。
食事の栄養の偏りがあったり、栄養をしっかり取らないと自律神経の乱れを生じさせることがあります。
食べ物の好き嫌いはあるとは思いますが、1日3食、栄養バランスの取れた食事を取るように心がけましょう。
身体的な原因
悪い姿勢で仕事をしていませんか?
デスクワークをしていると、どうしても自分の中がやりやすい体勢で仕事をしてしまいがちです。その姿勢が、正しい姿勢なら大丈夫なんですが、悪い姿勢だと、知らず知らずのうちに腰や肩に負担がかかっている場合があります。
腰が痛くなったり、肩が凝ってしまったりして、それが中々解消されないと身体的なストレスを溜めこんでしまいます。
腰痛や肩こりはマッサージなどで一時的に解消されるかもしれませんが、長期的な目で見ると、正しい姿勢で仕事をしていくことが、腰痛や肩こり解消の一番の近道ではないでしょうか。
運動不足または、負荷の大きい運動はしていませんか?
最近、運動不足だったり、突然激しい運動や無理な運動をしていないでしょうか。
運動不足や負荷の大きい運動は、内的にストレスがかかってしまいます。これは、イライラや不安の直接的な原因ではないですが、間接的な原因として挙げられます。
体に疲労が溜まっていませんか?
仕事のやりすぎ、睡眠不足などによって、体に疲労を溜めていないでしょうか。
体に疲労が蓄積すると、体がキツくなるのはもちろんのこと、脳の機能が低下したりします。そして、体の疲労から自律神経の乱れを引き起こし、イライラしやすくなったり、不安を感じやすくなることがあります。
体を休めたいけど、体を休める暇がないという人も多くおられるとは思いますが、イライラや不安で気が狂いそうになるくらいなら、いっそのこと体を休めることに専念する方が長期的に見ると良いのではないでしょうか。
心理的な原因
イライラや不安の原因の多くは、心の問題が直接的に関わっております。
心の問題というのは要因が複雑に絡み合っていることがあり、原因を特定するのが難しい場合があります。なので、症状を改善するためには、原因を特定するのではなく、イライラや不安の要因を整理して、解決すべき問題の優先順位をつけていく必要があります。
仕事のストレスはありませんか?
仕事の責任やプレッシャーを感じすぎてはいませんか。
仕事による精神的なストレスは多くの人が感じていることだと思いますが、責任やプレッシャーを感じすぎていたり、他にも失業、転勤、転職活動など、仕事の転機となることは精神的なストレスになりやすいです。
家庭でのストレスはありませんか?
結婚、離婚、転居など、人生における節目や環境の変化は、良い意味でも悪い意味でも精神的なストレスになってしまうことがあります。
他にも、子育てがうまくいってなくてイライラしやすくなっていたり、子離れによって空虚感を感じたり、家庭の金銭的圧迫がストレスになっていることもあります。
家庭でのトラブルやストレスは、自分1人で解決することが難しい場合が多いので、夫との手助けが必須であるといえるでしょう。
人間関係でストレスを感じていませんか?
上司や部下に対してストレスを感じていませんか?
同僚と馬が合わないことはありませんか?
取引先の人とうまくいかないことはありませんか?
親しい友人や恋人との関係が悪くなってはいませんか?
妻または、夫に対して、多くの不満を抱えていませんか?
姑とうまくいっていますか?
多くの人が一番悩むことは、人間関係のストレスではないでしょうか。嫌いな人を思い出すだけでイライラしたり、嫌いすぎて気が狂いそうになってしまうこともあります。
しかし、人間関係のストレスや問題は簡単に解決することは難しく、環境を変えるにしろ、自分を変えるにしろ、長期的な目で見て解決をしていかなければなりません。
あまりに症状がひどい場合は病院も検討しよう!
症状の改善方法としては、イライラや不安の原因をはっきりして、自分自身で1つ1つの問題を解決していくことが1番です。しかし、理由がはっきりしないまま症状が長期的に続くと、身体・精神ともに疲弊していき、ジリ貧になる可能性があります。気が狂いそうになって、周りの目を気にせず物に当たってしまったり、ひどい時は見知らぬ人に手を出してしまうことも。
なので、イライラと不安で「自分を抑えきれない」「もう限界だ・・・」という状況まで来ている方は、病院も検討してみてはいかがでしょうか。病院の科は、「神経内科」または「メンタルヘルス科(精神科)」に行くと良いと思います。