「体がだるい・・・」
「何もやる気が出ない・・・」
特に何か理由があるわけでなく、倦怠感、無気力感に悩まされることってありませんか?
軽いだるさなら少し休めば済む話かもしれませんが、長期的にこの症状が続いたり、吐き気や頭痛が伴ってくると「自分の体は大丈夫かな?何かの病気なのでは?」と不安に感じる方もおられるのではないでしょうか。
そこで、本記事では体がだるい、やる気が出ない時に考えられる原因について調べたことをまとめますので、身の回りの環境・状況と照らし合わせながらご参考ください。
目次
体がだるい、何もやる気が出ない「身体的な原因」とは?
精神的な原因
不安と緊張(ストレス)
不安と緊張などのストレスによって、倦怠感や無気力感が引き起こされることがあります。
たとえば、「自分が今後どうなっていくかわからない」「将来への不安がいつもつきまとう」といったことを考えている人は、常に不安・緊張状態を感じて心身が休まらない状態なので、倦怠感や無気力感を感じやすいようです。
また、不安や緊張などのストレスが強くなりすぎると、自律神経失調症やうつ病などの心の病に発展してしまうケースもあります。
やることが多くてキャパオーバー
仕事でやることが多すぎたり、いつも何かに追われていたり、自分のキャパを超えたことをやろうとする時、何もヤル気が起きなくなってしまうことはないでしょうか。
実際、心理学的な観点で見ても、自分の力ではどうしようもないことに直面した時、無気力になってしまうことが実験によってわかっております。
そして、その無気力は体のだるさにもつながることがあります。
もし心当たりがある方は、高いハードル(自分にできないこと)を一気に飛び越えようとせず、低いハードル(自分のできること)を少しずつ上げていってみてはいかがでしょうか。
やっていることに意義を感じない
仕事にしろ、家事・子育てにしろ、自分のやっていること自体に意義を感じていない時、ヤル気が出なかったり、だるさを感じてしまうことはないでしょうか。
たとえば、やりたくない仕事(やる意味を感じないこと)をやる時にモチベーションが上がらないのと同じことです。
「今自分のやっていることに意味があるの?」「なんのためにこの仕事(家事・子育て)をやってるの?」と感じている方は、その考えが倦怠感や無気力感につながっているかもしれません。
目的意識の喪失、刺激のない毎日
「将来〇〇がやりたい!」「自分はこうなりたい!」と目的意識を持って生活をしている人は、おそらく日々の生活が充実しているのではないかと思います。
しかし、その目的が不明確、不透明だと、霧の中を歩いているのと同じで、不安や緊張が生まれてしまいます。
そして、「今自分はどこに向かっているのだろう・・・」という不安や迷いを感じながら刺激のない毎日を過ごしていると、ヤル気が出なかったり、体がだるくなるのも無理はないことでしょう。
身体的な原因
栄養不足
体がだるい、やる気が出ない原因として第一に考えられるのが栄養不足。
毎日、栄養バランスが偏った食事をしていたり、不規則な食生活を送っていると、体内の血管や臓器が弱まってしまい、それは倦怠感や無気力感にもつながると考えられております。
また、栄養の中には、気持ちを安らかにするものや落ち込んだ気分を和らげるものなど、精神的な症状にも作用する栄養もありますので、それらの栄養を積極的に摂ると良いかもしれません。
睡眠不足
寝て起きて疲れが取れてなくて、体がだるかったり、そのだるさからヤル気が起きない時ってありますよね。
本来、睡眠は身体的な疲労はもちろん、精神的な疲労を回復させる役割があるので、その睡眠が十分でない場合、倦怠感や無気力感を感じてしまうのは無理もないことです。
また、睡眠不足によって自律神経も乱れてきますので、頭痛やめまい、肩こりといった他の身体症状が現れることもあります。
眼球疲労
これは、デジタルなものがありふれている現代だからこそ、考えられる原因の1つですね。
目の疲れは、一見、症状とは関係なさそうですが、目の疲れが続くと全身も疲れてくるので、その結果体のだるさ、ヤル気の低下につながります。
特に、デスクワークの人やゲームやスマホ、PCばかり使用している人は、目を酷使してしまいがちなので、ブルーライトカットやデジタルなものを使わないことをする習慣をつけるなど、自分にあった対策を見つけると良いでしょう。
生理
女性ならではの考えられる原因が生理。
生理中は血液が子宮に集中するので、体がだるくなったり、頭がぼーっとしたりして、それがヤル気の低下につながってきます。
また、生理前は、体だけでなく、心も不安を感じやすい状態になりますので、イライラや憂鬱感が伴ってくる場合があります。
考えられる病気は?
風邪・微熱
体がだるい、何もヤル気が出ない時に、まず考えられるのが風邪や微熱ではないでしょうか。
風邪や微熱にかかると、倦怠感や無気力感だけでなく頭痛や吐き気が伴うこともあり、それは一時的な症状としておさまります。
もし、長期的・慢性的に体のだるさ、ヤル気の低下が見られる場合は他の病気の可能性があります。
燃え尽き症候群
ヤル気をなくしてしまった人の典型的な病気の1つが、燃え尽き症候群だと言われております。
燃え尽き症候群というのは、大きな目標を成し遂げた後にヤル気がなくなってしまう状態のことです。
それまで目標に向かって日々一生懸命やってきたからこそ、その目標を喪失した時の反動が大きく、ヤル気が失われてしまう可能性があります。
うつ病
体のだるさ、ヤル気の低下と聞くと多くの人の頭によぎるのが「うつ病」ではないでしょうか。
実際、うつ病の患者さんの多くは、倦怠感や無気力感を訴えており、その症状の質は他の病気とは比になりません。
たとえば、寝てもだるさが取れず、ベッドから起きたり、服を着るのも億劫になったりして、気力が完全に損なわれております。
もしうつの症状として現れているのであれば、症状が深刻化する前に病院に行かなくとも、何かしらの対策を打つ必要があります。
→うつ病の初期症状や身体症状・精神症状の詳しい内容はこちらをご参考ください。
→うつ状態・うつ病の予防・改善法についてはこちらをご参考ください。