突然と不安が襲ってきて震えや動悸が止まらなくなる症状は、他の人にはわからない苦しみがありますよね。
症状が現れるタイミングは、1人になった時、人と話している時、電車の中など、人それぞれかと思いますが、中には日常生活がままならなくなってき始めている人もおられるのではないでしょうか。
本記事では、不安からくる震え、動悸の原因や考えられる病気についてまとめますので、症状で苦しい思いをしている方はぜひご参考下さい。
目次
不安からくる震え、動悸の原因
性格
不安を感じにくい性格の人がいれば、不安を感じやすい性格の人もおります。
不安を感じやすい人は、まじめで責任感が強い人であったり、几帳面で完璧主義な人は、不安を感じやすい性格であると言われております。
そして、人よりも不安を感じやすいということは他の人よりも精神的な負荷も大きくなりやすいため、それだけストレスによって自律神経も乱れやすく、その結果として震えや動悸につながっている可能性があります。
ショックな出来事、トラウマ
恐ろしい体験やショッキングな出来事によって、他の人よりも不安感が強くなることがあります。
いわゆるPTSD(心的外傷後ストレス障害)というものです。
PTSDは、自分の体験した恐ろしい光景が、突然と鮮明によみがえってとてつもない恐怖や不安を引き起こすと言われております。
また、この症状は、もともと不安を感じにくい人でも引き起こされるケースが多く報告されているようです。
薬の副作用
抗うつ薬や交感神経の働きを強くする薬を服用している方の中には、その薬の副作用によって震えや動悸が引き起こされることがあるようです。
自分の中では不安から震えや動悸が起こっているように思えても、実は薬の副作用が原因となっている可能性もあるでしょう。
自律神経の乱れ
不安、緊張、心配事などのストレスによって、自律神経の乱れて震えや動悸、息切れが引き起こされることがあります。
ストレス(不安)を常に受け続ける環境下にいると、交感神経が優位な状態が続いて、副交感神経とのバランスが取れなくなってしまいます。
そして、交感神経が過剰に働くことで、震えや動悸が起こりやすくなるというわけです。
考えられる病気は?
うつ病
うつ病の症状には、不安感、動悸やめまいといった症状が含まれます。
ここでいう不安感というのは、日常生活に支障をきたすレベルの不安を指し、誰もが感じる不安の感情とは異なります。
うつ病の患者さんの内の4割は不安障害が伴っているとも言われております。
パニック障害
突然と起こる激しい動悸や震えで考えられる病気の1つにパニック障害があります。
パニック障害は、電車の中や公共の場でも引き起こされることもあり、「このままでは死んでしまう」というような強い不安感が現れる病気です。
また、症状は10~1時間以内に収まるといわれており、人によっては救急車を呼ぶような事態になることもあります。
全般性不安障害
全般性不安障害というのは、漠然とした不安感で胸が苦しくなったり、動悸や息切れを引き起こす病気です。
この病気の原因ははっきりしておりませんが、あらゆることへの不安が日常化して引き起こされると考えられております。
また、精神症状には不安感以外にも注意散漫、イライラ、集中力の低下などが挙げられ、人によっては吐き気や手足のしびれ、不眠などの身体症状も出る場合もあります。